- 一番高いスコアが出せる会場
- 会場入りするなら、何時がいいか
- 士気と集中力を保ち続ける方法
「日本の社会人は、毎日3時間も4時間も英語学習に時間を割けない。」
そんな現実を受け入れつつ、ITエンジニアがTOEFL100点突破に挑んだ記録です。
僕たち社会人でも、無理なく効率的に進められる「TOEFL100点突破計画」を示したいと思い、書いています。
Contents
TOEFLの特徴、おさらい
一斉スタートではない
TOEFL本番の特徴はいくつかありますが、すでに受けたことがある方も多いと思いますので、ポイントだけサラっと触れます。
まずTOEFLは一般的な試験のように、受験者が一斉にスタートするスタイルではありません。
そのため、こんなことがありますよ。
<TOEFLあるある①>
「ちょっと、今一生懸命読んでるのに大声で『I live in Tokyo. I live in Tokyo.』って言わないでよ!」
「最悪・・・俺リスニング中なのに隣でスピーキングはじまっちゃったよξ」
僕も例に漏れず、会場試験の時はやられました(._.)
回避方法、後ほど紹介します。
長い・・・
長いんです、本当に。
2019年8月から受験時間減りましたが、それでも3時間以上です。
以下、各セクションごとの時間配分です。
セクション | 時間 | 出題数 |
---|---|---|
リーディング | 54~72分 | 30~40問 |
リスニング | 41~57分 | 28~39問 |
休憩 | 10分 | – |
スピーキング | 17分 | 4問 |
ライティング | 50分 | 2問 |
慣れないうちは、3時間集中が続かないと思います。
そのため試験前1ヵ月になったら、週1回は過去問を通しで解きましょう。
3~4週間続けていれば、3時間の試験も平気になりますよ(‘ω’)ノ
予約が取りずらい
驚くほど予約が取りずらい試験です。
年間約40回開催されますが、人気の会場はかなり先まで埋まっています。
思い立ったが吉日ではもう手遅れ・・・なんてのも「TOEFLあるある」です。
2ヵ月くらい先を見越して、試験会場の予約と学習を進める必要があります。
本当に、いろいろと面倒ですよね^^;
どんな会場を選ぶべきか?
自宅受験を選んでください!
TOEFLの会場受験、望ましくない状況(特に騒音)になってしまうことも多くありますよね。
でも今なら、これをマルっと解決できる方法があります。
→自宅受験(TOEFL iBT Home Edition)です!
※自宅受験(TOEFL iBT Home Edition)は元々、2020年のCOVID-19パンデミックを機に「TOEFL Special Home Edition」という名で開始されましたが、現在は「TOEFL iBT Home Edition」に名前が変わり、標準的な受験方法になったようです。
以下、会場試験に比べて自宅受験の利点を列挙しています。
会場受験 デメリット |
自宅受験 メリット |
|
---|---|---|
予約時 | 近い日程はほぼ取れない。 | 近い日程でも比較的取りやすい。 (選択可能な時間帯も多い。) |
受験環境 | 他受験者による騒音が発生。 | 自分の部屋なので、1人になれる静かな環境。 |
机上の スペース |
机が小さく、メモを取りにくいことがある。 | 自分の机を広々と使える。 |
キーボード | 不慣れな英語配列キーボードに混乱。 | いつも使っているキーボードで受験。 |
試験の環境構築も、TOEFL100点突破に向けた大切な戦略の1つです!
では続いて、自宅受験をより有利に進めるためのTipsを紹介します。
TOEFL自宅受験の3つのTips
「TOEFL iBT Home Edition」を受験する前に、必ずこの動画で受験方法を確認しましょう。
そのうえで、以下が僕からのTipsです。
- ホワイトボードを用意しよう!
TOEFL自宅受験では、紙を使ったメモはNGです。
動画の中も「テスト中のノートテイキングにはホワイトボード(1枚)または・・・」と紹介されています。
ということで、机に置けるようなホワイトボード、そしてホワイトボードマーカーを用意しましょう(‘ω’)ノ
100均でも売っているかもしれないけど、僕は以下を購入し、ホワイトボードについては1枚もぎ取って使いました。
僕は黒マーカー以外必要なかったので、黒を4本購入。
このマーカーは本当に滑らかな書き心地で、鉛筆よりも速く書けます!
高速でメモを取る必要があるスピーキングでは、特に重宝しました。
ホワイトボードもB5サイズで持ち運びがしやすく、今でも使っています^^
- スピーカーは外付けがオススメ
TOEFLはリスニング以外にも聞く場面が多く、余裕があるなら音もこだわりたいです。
僕はTOEFL受験用に、以下のUSB接続スピーカーを購入しました。
僕のノートPCは少し古く、TOEFL自宅受験のまさに前日から音割れするようになってしまったんです!
そこで当日午前中、電機屋が開くと同時に外付けスピーカーを購入。
すると音が見違えるように良くなり、リスニングは自己最高得点(27点)を取ることができました。
壊れた時は焦りましたが、結果オーライでした^^
- Proctorが教えてくれるので、初回でも心配ない(^^♪
当日はProctor(人間の試験監督)が僕たちの面倒を見てくれますので、心配しなくても大丈夫です。
初受験の方は受験環境をどの程度整えればいいかわからないと思いますが、各種確認の最中に彼らは細かく指示をしてくれます。
※指示はすべて英語で、会話・テキストの両方可能です。
「ホワイトボードは1枚だけ。使わないシートは机に置かないでください。」
「携帯は電源を切って、遠くに置いておいてね。」
受験環境が整ってないという理由で、失格になることはありません。
Proctorはこちらの準備が整うまで待ってくます。
安心して自宅受験にトライしてみてください(‘ω’)ノ
どうしても会場試験になったら → 可能な限り早く着こう!
どうしても会場受験になってしまった場合、考えたいのは到着時間です。
僕は「早ければ早いほど良い。」と断言します。
僕たちは100点を目指しているので、どのセクションも大きなミスはできません。
しかし、その中でも特に重要なのは初戦(リーディング)です。
リーディング対策の記事でも書いた通り、最初のミスは試験全体に悪影響をおよぼします。
このリスクを限りなく小さくすること。
つまりリーディング(+リスニング)時に他者のスピーキングがはじまることを避けるため、会場には早く到着し、早めに受験を開始しましょう。
会場でのスピーキング情報収集なんて、必要ない!
会場受験で「遅めに行って、周りのスピーキングに聞き耳を立てて少しでも有利になろう。」というグレー行為・・・ありますよね?
僕も1点でもいいからスピーキングを上げたかったので、上記の方法を紹介しているブログにそそのかされ、実践したことがあります。
結果・・・自分史上最悪の結果になってしまいました( ゚Д゚)!
※詳細は「あとがき」で。
それは、なぜか?
- 開始が遅かったため、リーディング・リスニング中に他者のスピーキングはじまった。
- ①の失敗から切り替えができず、その後にも悪影響が出た。
- そして、これが一番大切↓
そもそも受験者の中で、100点以上を取れる人は一握り。
それにもかかわらず、僕は大半の100点が取れないであろう受験者の回答を参考にしてでも、スピーキングスコアを稼ごうという考えがあったんです。
そんなの、失敗して当然ですよね。
100点を目指すなら、自分を信じてください!
僕たち英語力は、周りの多くの受験者よりも勝っているはずです。
だからこそ、1人になれて誰にも邪魔をされない環境(自宅受験)で勝負してください^^
試験に向かう心構え
長丁場の試験を乗り切る「上昇気流作戦」
TOEFLの試験は長丁場。
高い士気と集中力を保ちつつ、3時間戦い続けるにはどうすればいいのでしょうか?
それはやはり、「リーディングの出来」で弾みをつけて、上昇気流を生むことだと思います。
リーディングからずっと、自分で自分を鼓舞し続けていくのです!
「よし、良い流れで来ているぞ!次も行けるぞ!」と。
以下、リーディングで成功し上昇気流に乗った場合。
一方で失敗して下降気流に巻き込まれた場合、2つの心情を表してみました。
下降気流 | 上昇気流 | |
---|---|---|
R | 「(時間不足などで)失敗し、モヤモヤする終わり方だった。」 | 「完璧に読み切って、手応えバッチリ(‘◇’)ゞ」 |
L | →リーディングの失敗を引きずって、うまく集中できない。 | →リーディングの成功を受け、超集中で聞ける! |
S | →→RLの失敗をひきずって、士気が下がる。 | →→RLの成功体験により、覚醒状態で最難関のスピーキングに挑む! |
W | →→→もはや、惰性で書くだけです(._.) | →→→良い流れのまま、英作文を書き切って締めくくる! |
長丁場の試験だからこそ、上昇気流を作って高い士気と集中力を保ち続けたいんです。
そして、本番で僕たちを鼓舞してくれるのは、僕たち自身でしかありません。
「初戦(リーディング)は絶対に落とさない!」という気持ちで臨んでください。
勝負時には、連続受験!
「この時期までに、必ず100点を取らなければいけないんだ!」
そんな時は、連続受験も検討してください。
連続受験を決めると、その期間はTOEFLのことが頭から離れなくなります^^;
そして毎週本番もしくは過去問をやるので、かなり試験にも慣れます。
タフな試験ですから、本番で力を発揮できないこともあります。
僕も「絶対に1発で決めてやる!」と思って臨んだ受験は、86点でした(._.)
その後少し時間をおいてから、短期間に3回・連続受験をしました。
ちょうどコロナの定額給付金が入ったのもあり、全額投資する気持ちでした。
結果100点を2回達成し、さらに最後の受験では全セクションベストスコアを出しました。
TOEFL100点突破・・・
最後の鍵は、「なにがなんでも、獲ってやる!」という覚悟だったりするのでしょうか?
TOEFLは受験料が高いから、迷いますよね。。
とはいえ、うまく行かない状況にも備えて挑む。プランB、プランCを想定しておく。
これもやっぱり、僕たち社会人の戦い方なんだろうと思ったりします。
あとがき (物語調)
【TOEFL100点突破計画】・・・失敗
社会人が短期間(3~4ヵ月間)でTOEFL100点を達成することをゴールとした、「TOEFL100点突破計画」。
2019年11月から対策開始し、2020年2月までには終わらせる。
計画実現のため必要なリソース(時間・お金)を割き、士気も高く保ちながら勉強を続けていた。
その甲斐あり、対策開始から2ヵ月後の2020年1月には、模擬テストで100点を取ることができた。
「これは、翌月の本番でいけるぞ!」と強い手ごたえを感じ、2020年2月末の受験会場を抑えた。
そんな矢先・・・例のウイルスが日本でも流行りはじめた。
当時、僕のメインクライアントは中国との取引が多かったこともあり、大きな影響を受けていた。
そして当然、それは僕の本業にも波及する・・・
簡潔にいえば、4月以降は十分な仕事が見込めなくなった。
僕はフリーランサー。
誰が守ってくれるわけでもなく、自分の仕事は自分で取ってくる以外ない。
僕は2月末の受験を諦め、営業に専念せざるをえなかった。
そしてそれは同時に、約4ヵ月間走らせていた「TOEFL100点突破計画」が失敗に終わることを意味していた。
And to make matters worse…
霞がかっていた春以降の生活に明かりが見えはじめたのは、3月半ば過ぎ。
2月末の受験を3月末にずらしていた僕は、それに向けて急いで準備をはじめる。
「contingency planとして、バッファを2ヵ月間取っているとはいえ・・・
早く終わらせないと。」
焦っていた・・・
時間のこともあったけど、1ヵ月間以上もTOEFLから離れてしまっていたという、自信のなさも大きい。
僕は過去問による対策を行うと同時に、少しでも自分に有利に働きそうな情報を探すようになっていた。
その中で1つ、目に留まった記事があった。
「当日は遅めに到着すれば、先に開始した受験者のスピーキングを聞ける。
それを参考に問題の当たりをつけたり、意見をまねしたりできる。」
「これだ!
これならスピーキングの練習不足も補える。試してみよう!」
成功を約束する裏技を手に入れたかのような気分だった。
それが最悪の事態を招くことなど、露知らず。
– 2020年3月28日(土) 受験当日 –
記事で得たアドバイス通り、僕はかなり遅めに会場入りした。
9時40分頃だったと思う。
試験教室に入ったのは、10時頃だった。
その時、ある違和感に気づく。
「え?この会場、写真撮影と誓約書の読み上げを教室の中でやるの?」
僕が受験した会場は「ベネフル飯田橋・テストセンターB」。
ここでは、一般的には試験教室の外で行われる写真撮影と誓約書読み上げを、試験教室内で行っていた。
もちろん、教室内には多くの受験生がいるにもかかわらず。
案の定、これは不利に働いた。
僕がリーディングを解いている時、僕より後から来た受験者が誓約書を読む声量は、僕を苛立たせるには十分だった。
結果、最後5~6問を残すところで時間が足りなくなってしまい、適当に回答を済ませた。
こんなに解けなかったことは、TOEFLの勉強をはじめてから一度もない。
苦境は続く。
僕がリスニングセクションを開始してから間もなく、今度は早く着いた受験者たちのスピーキングがはじまった。
ただでさえ、精神的にはリーディングの不出来を引きずっている。
そこに、騒音の中でのリスニング試験。
それでもまだ「他受験者のスピーキングから、手がかりを掴むんだ!」とか考えている自分。
リスニングはより一層、おろそかになる。
リスニング試験を終えて10分間の中休みに入る頃、もう諦めていた。
「無理だ、今回は。もう挽回する気力すら出ない。」
約1週間後、スコアが発表された。
Total |
Reading |
Listening |
Speaking |
Writing |
勉強期間 |
2019 Oct |
2019 Dec |
2020 Jan |
2020 Mar |
---|---|---|---|
91 | 90 | 100 | 86 |
25 | 26 | 28 | 22 |
24 | 25 | 26 | 21 |
21 | 19 | 21 | 19 |
21 | 20 | 25 | 24 |
0ヵ月 | 1ヵ月 | 2ヵ月 | 4ヵ月(※) |
※1ヵ月程度、勉強ができてない期間も含む。
100点には及ばないどころか・・・
- 前回の模擬試験から、5点以上落ちたリーディング・リスニング
- 2点下げたスピーキング
- そして、14点も下げたトータルスコア
後にも先にも、自身にとっての最低スコアとなった。