- 事前準備と僕のテンプレート
- 時間内に喋れるようになる方法
- 試験慣れのやり方
「日本の社会人は、毎日3時間も4時間も英語学習に時間を割けない。」
そんな現実を受け入れつつ、ITエンジニアがTOEFL100点突破に挑んだ記録です。
僕たち社会人でも、無理なく効率的に進められる「TOEFL100点突破計画」を示したいと思い、書いています。
Contents
TOEFLスピーキングの心得
- 一番タフなので、一番集中すること
- インプットスキルに注目する
- まずは「正確な英文法」と「スピード感」
最も忙しいセクション・・・今日一番の集中を!
2020年現在、TOEFLのスピーキングは2種類で計4問。
- Independent Task (1問)
自分の意見を言う。 - Integrated Task (3問)
読んだ&聞いた内容を要約する。
2019年8月より前は6問ありましたが、現在は4問のみです。
※旧Task1・Task5の対策は不要です!
変更後 | 変更前 | 内容 |
---|---|---|
廃止 | Task1 (Ind) |
自分の好み、経験などを話す。 |
Task1 (Independent) |
Task2 (Ind) |
トピックについて、同意/不同意と理由を述べる。 |
Task2 (Integrated) |
Task3 (Int) |
学校生活に関する記事を読んだ後、生徒2人の会話を聞く。 それらの内容を、要約する。 |
Task3 (Integrated) |
Task4 (Int) |
学術的な記事読んだ後、講義を聞く。 それらの内容を、要約する。 |
廃止 | Task5 (Int) |
生徒2人の会話を聞き、内容を要約する。 |
Tas4 (Integrated) |
Task6 (Int) |
講義を聞き、内容を要約する。 |
スピーキング試験、非常に忙しいです!
Independent Task(Task1)では、トピックを聞いてから15秒で話すことを考えなければいけません!
またIntegrated Task(Task2,3,4)では、読みながら・聞きながら常に手を動かす(メモ)必要があります。
10分間休憩の後ですが、気を抜かず、ここが今日一番の勝負所だと思って臨んでください。
「読む・聞く」力は、「話す」力と同じくらい大切
Integrated Task(Task2,3,4)では、話す内容以前に、インプットした情報を正しく理解できているかどうかも採点対象になります。
「そもそも、あなた。ちゃんと分かってるんだよね?」
「なんか、この人全然関係ないこと喋ってない?・・・はい、ダメー。」と。
スピーキングスコアが伸びない原因が、「読む・聞く」能力に因る可能性も大いにあります。
まずは、しっかりとインプットスキルを磨いてください。
※第3話・第4話では、リーディングとリスニングの具体的な練習方法を紹介しています。
参考にしてみてください(‘ω’)ノ
暗記だけでは乗り切れない
Independent Task(task1)は、「考える時間が少ない。こりゃもう、ガッツリ暗記して臨むしかない!」と思いがち。
でも僕はこの方針臨んだところ、逆にスコア下がりました。
TOEFLはそのへん、見極めることができる仕組みを持っているような気がします。
「あ、こいつは丸暗記してきた英文を喋っているな。」
「こっちはメモ用紙に書いて、全部読んでいるっぽいな。」
それが見抜かれた途端、大減点を喰らいます。
TOEFLは本質的(essential)な英語力を評価する試験。
丸暗記で完璧なスピーチをする受験者ではなく、臨機応変に自然な英語が喋れる人が高評価されるという点を知り、そうなるために時間を使いましょう。
「正確な英文法」と「スピード感」が大切
TOEFLのスピーキングでは、流暢さやスピードよりも
「英文法の正確さ」「適切な単語・表現の使用」「話の展開」などがより重視されるといわれています。
とはいえ・・・
個人的には、ある程度の流暢さとスピードは必要だと感じます。
特にIntegrated Taskでは、計3分間程度のインプット情報を60秒以内に要約しなければいけません。
その際、(自分は何度も試したのですが)「話の展開」や「英文法の正確さ」などを意識してゆっくり喋ると、タイムオーバーしてしまうのです!
つまり、スコアに直接かかわるポイントではないかもしれませんが、情報を伝えきるために、「スピード感を持って喋らなきゃ!」と思っておくべきです。
正直、全評価ポイントを押さえながら喋るのは、多くの日本人にとって困難です。
なので、2点だけ( ゚Д゚)!!
- 英文法の正確さ
- 時間内に話し切る
これを強く意識してください!
フェーズ1: 時間内にやることを考える
- テンプレートの作成
- これに沿って「メモ取り→喋る」
やることの完全ルーティーン化
TOEFLスピーキングは、僕が今まで受けたことがある試験(英検, TOEFL, IELTS)のどれよりもハード!
ゆえに、時間内にやることは身体が覚えるくらいまで繰り返し練習しましょう。
僕はこんなことをしました。
※以下、Task2を使って詳細に説明します。
<TOEFLスピーキング試験・ルーティーン作業>
- 事前: テンプレートを用意
- 試験説明の時: テンプレートに沿ったメモ欄作成
- 読む/聞く時: メモ欄のブランクを埋める(メモる)
- 準備の時間: メモを見直し、話の展開を整理
- 話す時: メモに書いてあるポイントを意識して話す
- 事前: テンプレートを用意
練習を行う前に、自分が言いやすいテンプレートを作って暗記します。
<Task 2>
The topic of the notice is (Topic).
The man agrees/disagrees with the decision.
He says that (Reason 1).
According to him, (Detail 1).
In addition, he mentions that (Reason 2).
He explains that (Detail 2).
(That’s why the man/woman supports/doesn’t support the decision.)
- 試験説明の時: テンプレートに沿ったメモ欄作成
試験の説明がはじまったら、テンプレートを元にしたメモ欄をサッと作ります。
- 読む/聞く時: メモ欄のブランクを埋める(メモる)
音声を聞きながら、必死にメモを取ります。
なお、以下の動画のように短縮や省略を使える方が望ましいです。
※僕は練習が足りず、逆にメモが遅くなるので諦めました。
でもスピーキングで高得点を狙うなら、トライしてみてください!
- 準備の時間: メモを見直して、話の展開を整理
準備時間の20~30秒は、メモを見直してスピーチの流れを整理します。
- 話す時: メモに書いてあるポイントを意識して話す
メモのポイントを押さえつつ、説明は長くなり過ぎないよう気を付けながらスピーチを行います。
フェーズ2: 時間内に喋れるようになる
- 毎回、必ず録音をする
- 時間内に喋れる程度で、最適化したスクリプトを作る
【録音→修正→発声】徐々に完成させる
TOEFLのスピーキング、最初は全然時間内に喋れないと思います。
そして喋った英語も、ミスだらけだったりします。
(僕がそうでしたし・・・今もそうですξ)
これを改善していくためには、地道ですが、可能な限り多く以下の練習をします。
<スピーキングトレーニング>
- 回答&録音
- 録音を聞き返し、内容を最適化したスクリプトを作成
(うまく出来なかった2タスク分) - 作成したスクリプトを制限時間内に喋る練習
※②のスクリプトは凝り過ぎず、現実的に制限時間内に喋れる内容にしてください。
※③では、最終的にスクリプト無しである程度喋れるまで練習。
自分が喋った音声は必ず録音し、聞き返します。
これを繰り返すと、気づきがあります。
「あれ、また同じところ間違えてる。。」って。
僕の場合、いっつも「One of the reason is」と言ってしまう癖がありました。
頭では「One of the reasons is」というのがわかっていても、いざ喋ると「s」が抜けるのです。
TOEFLは、こういうミスが大好きですよ( ;∀;)
気づいたミスは、その後のスクリプト作りで改善します。
同時に、Task1の知見(意見&理由)も蓄積していきましょう。
では、いよいよ僕のスピーキングを晒します^^;
僕の1回目のスピーチくらいだと、20点台前半レベルです。
修正後のような内容であれば、おそらく20点台後半のスコアになると思います!
実践スピーキング練習 (音声&テンプレート公開)
問題は「TOEFL iBT Free Practice Test」と同じものです。
ただ、復習などがはYoutubeチャンネル(Jason TOEFL class)の方がやりやすいと思うので、各所に載せています。
※「Jason TOEFL class」はTask2だけありません。
Task1 – Independent
Task1は、提示されたトピックについて好きか嫌いか言う問題です。
最初に意見を言い、2つの理由・詳細で補足します。
<問題>
<テンプレート>
Speaking of the topic, I believe (opinion).
The reason is (Reason 1).
For example, (Detail 1).
Another reason is (Reason 2).
It is better for me because (Detail 2).
That’s my view.
<メモ(準備)>
<メモ(書いた後)>
R1 | concentration |
---|---|
D1 | classmate distract |
Another R2 | time saving |
D2 | review |
<スピーチ(1回目)>
<修正したスクリプト>
<スピーチ(修正後)>
<他者の回答例>
Task2 – Integrated
Task2は、学校に何かが起きてそれに2人の生徒が意見を交わします。
まずはトピックを押さえ、多く喋っている生徒の意見・理由・詳細を話します。
<問題>
※Youtubeはありません。
<テンプレート>
The topic of the notice is (Topic).
The man agrees/disagrees with the decision.
He says that (Reason 1).
According to him, (Detail 1).
In addition, he mentions that (Reason 2).
He explains that (Detail 2).
(That’s why the man/woman supports/doesn’t support the decision.)
<メモ(準備)>
<メモ(書いた後)>
T | to prohibit the use of bicycles on campus |
---|---|
R1 | not dangerous |
D1 | at night low visibility daytime move around |
R2 | not convinent *スペルミスでも、自分がわかればOK。 |
D2 | buses once hour too busy to waste time |
<スピーチ(1回目)>
<修正したスクリプト>
<スピーチ(修正後)>
<他者の回答例>
※見つかりませんでした。
Task3 – Integrated
Task3は授業体験みたいな問題です。
僕が喋る時は、先に授業内容を紹介してから、「読み物にもあった通り・・・」という流れでトピックを要約します。
<問題>
<テンプレート>
The professor explains (topic).
According to him, (Example 1).
(Detail 1).
He also says (Example 2).
(Detail 2).
As described in the reading, these are the examples of (topic).
It is (Summary).
<メモ(準備)>
<メモ(書いた後)>
S | a change of behav based on conseq / exp good repeat ⇔ |
---|---|
E1 | kids started school not used to the rule |
D1 | interrupt teacher misbehave → get angry → punished don’t like → learn |
E2 | raise hand behave well → praised → good reaction |
D2 | → change behav |
<スピーチ(1回目)>
<修正したスクリプト>
<スピーチ(修正後)>
<他者の回答例>
Task4 – Integrated
Task4は伝言ゲーム。教授の話を、いかに詳細にTOEFLへ伝えられるかを競います^^
要点2つと、それぞれの例を押さえるようにします。
<問題>
<テンプレート>
The professor explains two different types of (topic).
First, (Method 1).
For example, (Example 1).
Second, (Method 2).
For instance,(Example 2).
(These are the 2 ways the professor discusses in the lecture.)
<メモ(準備)>
<メモ(書いた後)>
2 products costs same higher quality |
|
M1 | reliability = works the way we expect |
example E1 | a car doesn’t work needs repair → unreliable used to be a main → not deciding factor |
M2 | features = not necessary, better to have air con / stereo |
instance E2 | today very reliable manifac put many features |
<スピーチ(1回目)>
<修正したスクリプト>
<スピーチ(修正後)>
<他者の回答例>
久しぶりにやったけど、スピーキングやっぱり難しい!
僕は喋る時、文法がかなり雑。特に可算・不可算名詞/1人称・3人称が弱点。
またTask2, 3は微妙に内容を間違えている箇所もあり、そこも失点につながりそうですね(-“-)
あとがき (物語調)
【TOEFL100点突破計画】進捗確認・3回目の受験
「TOEFL100点突破計画」開始から、2ヵ月が経過した2020年1月。
前回の進捗確認から1ヵ月経ったので、またTOEFLを受けることにした。
※本番ではなく公式模試の方です。
勉強開始から2ヵ月。
計画は3~4ヵ月以内の達成だから、「さすがに、そろそろ成果が見えてこないとマズイ!」。
大切な一戦、その結果は・・・
Total |
Reading |
Listening |
Speaking |
Writing |
勉強期間 |
2019 Oct |
2019 Dec |
2020 Jan |
---|---|---|
91 | 90 | 100 |
25 | 26 | 28 |
24 | 25 | 26 |
21 | 19 | 21 |
21 | 20 | 25 |
0ヵ月 | 1ヵ月 | 2ヵ月 |
「キタっー( ゚Д゚)!!」
模擬試験だったので、そこまで大喜びはしなかったが・・・
それでも、このスコアはかなり僕を安心させた。
「本番まではあと1ヵ月勉強できる!
『TOEFL100点突破計画』、メッチャ順調だぞ!!」
驚いたのは、ライティングがガツンと伸びていたこと。
だってこの時、僕はまだライティング対策なんて一切していなかったのだから。
※2ヵ月間、単語と英文法だけしかやってない。
「やっぱりTOEFLで大事なのは、『正しい英語』か。
そしてグラマーテーブルって、本当にリーディング以外にも効いてくるんだな。」と思った日だった。