ITエンジニアの僕が、TOEFL100点超えに挑戦しました。
必ず達成するために、
英語力のみならず経済力、情報力、人脈なども駆使して挑んだ時の記録です。
- 第1話: 勉強時間と期間
- 第2話: 単語(語彙)対策 ←イマココ
- 第3話: リーディング(長文)対策
- 第4話: リスニング対策
- 第5話: スピーキング対策
- 第6話: ライティング対策
- 第7話: 会場選びと心構え
- 第8話: 学習期間とスコアの推移
- 最終話: TOEFLで100点を突破する方法
- 「TOEFLの単語、どう暗記する?発音も覚えた方がいい?」
- 「1日何個くらいペースで進めていく?」
- 「最終的にはどれくらいの語彙力を目指せばいいの?」
この記事を読めば、上記のような疑問(単語の暗記方法・覚えるペース・語彙力)がクリアになります。
僕のように仕事がある社会人の方は、毎日3~4時間も英語に時間を割くことができません。
時間に限りがある「日本の社会人」でも日々実行できる、効率的かつ具体的な単語暗記方法を紹介します。
Contents
単語は機械的に覚えていこう
- 「TOEFLテスト英単語3800」を入手する
- 「見ればわかる」程度に覚える
- スペルはいいけど、発音はしっかり確認する
単語帳は「TOEFLテスト英単語3800」
TOEFLは多くのアカデミックな単語に加え、専門用語(term, jargon)も出てきます。
そのため、すべての単語をカバーすることは不可能ですし、それを目指す必要もありません。
ただ、頻出単語は知っている状態で試験に臨みたいところ。
具体的には、こんな単語です。
<TOEFL頻出・アカデミック単語例>
algae: 藻類
fungus: 菌類
invertebrate: 無脊椎動物
rodent: げっ歯動物(ねずみ、うさぎなど)
こういった単語をうまくカバーしているのが、定番になりますが、「TOEFLテスト英単語3800」という単語帳です。
単語に関しては、この1冊だけで100点を取ることができます。
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「見れば分かる」程度に覚えればよい
各単語は、「リーディング&リスニングで出てきた時、わかる」程度に覚えれば大丈夫です。
「スピーキング&ライティングでも使えるようになる」までやり込む必要はありません。
「見ればわかるけど、自分では使えない」
こう割り切ることで、単語暗記の負担を減らすことができます。
また、覚えたばかりの単語をスピーキング&ライティングで使うのはリスキーなので、避けた方がいいです。
スペルミスや、間違った文脈での使用による減点に繋がりかねません。
例文などはスキップし、まずは機械的に表面上の意味だけを覚えるようにしましょう。
その程度の理解でも、100点は取れます。
発音は要確認
単語については「見て分かる程度」で良いので、スペルは書けなくてもOK。
しかし、発音は正確に知っておきたいです。
これは自分が喋るためではなく、聞いてわかるためです。
僕は発音が苦手なせいもあり、スペルや発音記号から想像していた音と、実際の音が違う単語に多く遭遇しました。
パッと見て明らかに発音が分かる単語は飛ばして構いませんが、「ちょっと怪しいかな?」と思ったものは確認しましょう。
そして自分が想像していた音と違っていた場合は「発音注意」と単語帳に書き込んでおきます。
そうすると、見直す時に便利です(‘ω’)ノ

1日100個、約2ヵ月間で一周
- 1週間で600語覚える
- 100語暗記は、1時間以内に終わらせる
- 単語暗記にこだわり過ぎない
1週間で600単語、暗記する方法
システム開発手法(agile)を英単語暗記に応用し、短いスパンで成果を出しながら単語を覚えていきます。
具体的には、1週間600個のペースで暗記し、2~3ヵ月以内には単語暗記を片付けます。
それぞれの曜日別タスクは、以下の通りです。
- 毎日100語ずつ覚える
- 翌日、前日覚えた100語を復習する
- 土曜日、日曜日~金曜日に覚えた600語を復習する
- 毎週600語のインプットを目指す
曜日 | 覚える単語数 |
---|---|
日 | 月~土までの復習(600語) |
月 | 100語 |
火 | 100語 + 前日の復習(100語) |
水 | 100語 + 前日の復習(100語) |
木 | 100語 + 前日の復習(100語) |
金 | 100語 + 前日の復習(100語) |
土 | 100語 + 前日の復習(100語) |
単語帳の一周目が終わる頃(2~3ヵ月後)に、英文法力も完成しているのが理想的です。
そうすれば、次のフェーズ(試験に慣れる練習)にスムーズに移行できます。
単語100個は1時間で覚えられる
「毎日100単語覚える」と聞くと、「いや、無茶でしょ。」と感じると思います。
僕自身も、「まぁ途中で息切れするだろうけど、それは許容しよう。」と思っていました^^;
でも実践してみたところ、割と簡単に続けることができました!
今振り返ると、以下の仕組みが働いたのだと思います。
<成功体験と習慣化のフロー>
- 単語帳、最初の方は難易度が低く、知っている単語が多い。
- つまり、「100個覚える」と言いつつ10~20個しか覚えなくていいので、楽ちん。負担が少ない。
- でも「1日で100個覚えたぜ♪」という気になり、自信になる。
- 後半になるにつれて知らない単語は増える。
ただ、その頃には「1日100語暗記は無茶ではない」と、経験から知っているので継続できる。
*
「TOEFLテスト英単語3800」もランク分けされた単語が「易」→「難」の順番で並んでいます。
僕の場合、各ランクで【新しく覚えた単語 : 元々知っていた単語】の割合は、以下でした。
RANK | 単語数 | 単語の割合 (覚えた : 知っていた) |
---|---|---|
1 | 956語 | 10 : 90 |
2 | 882語 | 30 : 70 |
3 | 1,024語 | 70 : 30 |
4 | 938語 | 80 : 20 |
RANK1をやりはじめた時、僕たちはまだ情熱を持っているので、退屈な暗記作業にも取り組むことができます。
そしてこの段階では、実際に覚える数が10~20個程度なので30~40分程度で終わります。
「100個暗記は30分で終わるのか!」と、成功を体験します。
すると、情熱を失った後も
「単語・・・面倒だけど30分で終わるならやるか。」と思えるようになるのです。
そして、徐々に習慣化されていきます(‘ω’)ノ
ただし、最初から知らない単語が多過ぎる場合、成功体験と習慣化のフェーズまで到達する前に嫌になってしまうと思います。
そういった時は暗記ペースを50語に落としたりして、柔軟に進めていきましょう。
3回で覚えられなければ、一旦寝かせる
先程の書いた「1週間で600単語、暗記する方法」に沿って進めると、ほとんどの単語は3回(初見+2回の復習)遭遇することになります。
ただ、それでも覚えられない相性が悪い単語がいます( ゚Д゚)!!
その場合、どうするのか?
順番通り、600個完全に覚えきってから、次に進むべきなのか?
僕は、諦めます。覚えません。
例えば550個は覚えられたけど、残り50個がどうしても入らないξ
それならこの50個は諦めてしまい、次の600個を覚える努力をした方が時間帯効果が高いからです。
スキップした単語は、後からまとめて復習できるよう、チェックを入れなければいいです。
そして隙間時間にパパッと見直して、遭遇回数を増やしてみましょう(‘ω’)ノ
(このページは、スキップした単語が特に多いですねξ)
単語帳、二周目以降は、暇つぶし
TOEFLの場合、僕は時間を割いて単語帳を二周・三周と繰り返す必要性は低いと思っています。
100点を取るためには、一周終えた単語帳に再度時間を割くのではなく、実際の英文にどんどん触れていきたいのです。
TOEFLは英検に比べると、1つの単語がスコアへ与え得る影響も小さいですからね。
また覚えられなかった単語が、実際の英文に登場すると一発で頭に入ることも多いです。
単語帳は、一周したらそれ以降まとまった時間を割くことはせず、暇つぶし感覚で移動時間に開いたりして復習する程度にしましょう。
TEOFL100点に必要な語彙力
「TOEFLテスト英単語3800」のRANK1~3
TOEFLで100点を超えるには、「TOEFLテスト英単語3800」にも記載されている通り、この単語帳のRANK3まではほぼ覚えておきたいです。
正直、僕自身もRANK3まではかなり覚えたけど、RANK4は曖昧なままで受験をしました。
RANK | 単語数 | 得点の目安 | 記憶できた 割合 |
---|---|---|---|
1 | 956語 | 61点前後 | 100% |
2 | 882語 | 80点前後 | 98% |
3 | 1,024語 | 100点前後 | 90% |
4 | 938語 | 105点以上 | 60% |
もちろん、RANK4まで覚えられたら、それに越したことはありません。
しかし先に説明したとおり、単語の暗記よりも、実際の英文を多く読むことに時間を使っていこうというのが僕の戦略です。
TOEFLの長文が読めない原因を、語彙力のせいにしないでください。
この単語帳を完璧に覚えたとしても、知らない単語(term, jargon)がいくらでも出てくるのがTOEFLです。
熱を込めるべきは、英文法です。
あとがき (物語調)
初TOEFL受験 → その結果
目標を決めた後。
まずは現状把握をしようと思い、早速TOEFLを受けてみた。
※準備として、公式HPのサンプル問題を1回解いたうえでの受験。
会場では、多くの受験者が僕よりもずっと若かったが、本当に流暢に英語を操っている声も聞こえてきたりもして、こんな風に思っていた。
「エリートたち、マジですごいっ!
まだ若いのに、羨ましいな。。。」
受験から1週間後に、結果は発表された。

自分としては、思っていた以上に良いスコアで少し安心した。
とはいえ、100点と90点の間には大きな壁があるとは周りの人からも聞いていたので、気持ちが緩むことはない。
ただ、自分の目標を再確認した。
「TOEFL100点を突破する。
そして、僕も会場で見たエリートたちに追いつこう・・・英語だけは。」
APPX. 完璧を目指す単語学習法 (LIBERTY式)
最後に少しだけ、僕が通っていた「Liberty English Academy」で習う単語学習のポイントを紹介します。
さきほど紹介した僕のやり方とは異なりますが、より高いレベルで英語力を完成させたい方は参考にしてみてください(‘ω’)ノ
Libertyでは、日本語と英語では名詞と動詞(※)の性質が違い過ぎるため、それぞれを別のものと教えています。
※Libertyでは英語の動詞を「Verb」と呼ぶ
そのため、具体的には以下のように習います。
- 名詞の単語は可算・不可算まで意識する
- Verbは取り得る文型まで理解する
例えば「teach」という単語をみた場合、Libertyではここまで覚えます。
<従来> teach
意味: 教える
<Liberty式> teach
意味: 教える
文型:
第1文型(V1)
e.g. I teach in an English class.
第3文型(V3)
e.g. I teach English.
第4文型(V4)
e.g. I teach you English.
第5文型(V5)
e.g. I teach you to focus more on English.
Verb(動詞)の意味だけでなく、文型(=文構造)まで覚えることで、ネイティブと同じ感覚で英語を捉えられることを目指すのが、Liberty式の単語学習のポイントです
- 第1話: 勉強時間と期間
- 第2話: 単語(語彙)対策 ←イマココ
- 第3話: リーディング(長文)対策
- 第4話: リスニング対策
- 第5話: スピーキング対策
- 第6話: ライティング対策
- 第7話: 会場選びと心構え
- 第8話: 学習期間とスコアの推移
- 最終話: TOEFLで100点を突破する方法
