- 速いスピードでも聞き取れるようになる練習法
- メモは必要?不要?
- 短期記憶力を上げる方法
「日本の社会人は、毎日3時間も4時間も英語学習に時間を割けない。」
そんな現実を受け入れつつ、ITエンジニアがTOEFL100点突破に挑んだ記録です。
僕たち社会人でも、無理なく効率的に進められる「TOEFL100点突破計画」を示したいと思い、書いています。
Contents
TOEFLリスニングの心得
- 細部にはこだわらず、話の「大筋」を理解する!
- メモは取らない
- 呟くことで集中力と短期記憶力がアップ
スクリプトは長い!でも、細かいことは聞いてこない
TOEFLのリスニング問題は、28問。
5つの会話を聞いて、それぞれ5~6個の設問に答えます。
※ダミー問題を含む時もあり、その時は会話7つで39問です。
各スクリプトは、だいたい3~6分間。
これは僕が受けたことがある他の試験と比較すると、かなり長いです!!
※例えばTOEICのPart3&4は40秒程度。英検1級リスニングPart4でも、4分程度です。
ただスクリプトの長さに対して出題数は少ないため、あまり細部は聞いてこないという特徴があります。
※「1単語聞き逃すと、即終了ξ」みたいな問題は、かなり稀です。
まずTOEFLが評価したいのは、こういった点。
「ちゃんと授業についてきてるよね?」
「なんで今この話をしているか、わかって聞いてるよね?」
そのため、9割以上は以下のような問題です。
<TOEFLリスニングの問題>
- 何についての会話か
e.g.) What does the professor mainly discuss? - 話者の発言の目的
e.g.) Why does the professor talk about XXX? - 話者の意見
e.g.) What is the professor’s opinion of XXX?
細部にこだわり過ぎず、5分間集中して話の大筋を追っていく。
そんな心構えで、対策に臨みましょう(‘ω’)ノ
メモは取らず、代わりに呟く
TOEFLのリスニングは長いだけではなく、スピードもなかなか速いんですよね( ゚Д゚)!
※「自然な速さ」という表現が、正しいかもしれませんが。
そのため、僕の意見としてはメモは取るべきではないと考えています。
メモ取りのデメリットは3つあり・・・
<メモのデメリット>
- メモの間は書くことに意識が向き、聞く力が低下する
- 速記ができる人でないと、キープアップできない
※「速記」は英語力とは違うスキルだと思います。 - 結局、メモが必要なほど細かいことは聞かれない
さきほど述べた通り、やはり大筋を正確に追うことに集中したいのです。
そして、それができれば大半の問題には正解できるようになっています。
そうは言っても・・・
「何もしないと、それはそれで集中が続かないし、記憶にも残らないじゃん!」
※はい、僕もそうでした^^;
だから僕は、書く代わりに軽く呟くことにしました。
こうすることで集中が継続され、同時に耳と口で対処するので、短期記憶も強化されます。
つまりは、シャドーイングをマスターする・・・
これがTOEFLリスニング対策の要です!
フェーズ1: 理解できるようになる
- リスニング理解のプロセスは、リーディングと同じ
- 「音を聞き取る」練習だけにフォーカス
※練習不要
リスニング対策において、聞き取った英語を理解する練習は不要です!
英語を理解しようとすること・・・
つまり「入ってきた情報を理解する処理」は、リーディング・リスニングとも共通しています。
リーディング | リスニング | |
---|---|---|
フェーズ① (情報が入る) |
文字を読んで・・・ ※担当者「目」 |
音を聞いて・・・ ※担当者「耳」 |
フェーズ② (理解する) |
入ってきた英文を理解する ※担当者「脳」 |
入ってきた英文を理解する ※担当者「脳」 |
フェーズ②の鍛え方法として最適なのは、「音読」です。
よって、リーディング練習として音読を行っていれば、リスニングも強化されていきますので安心してください^^
※音読の効果や練習方法については、以下の記事により具体的に書いてます。
フェーズ2: 音が聞けるようになる
- リスニング対策は「シャドーイング」が最適
- スクリプト確認→オーバーラッピング→シャドーイング
- 難しい場合は、TOEIC教材でスタート!
【シャドーイング】音慣れと集中のトレーニング
さて、リスニング対策で時間をかけるのは「音を聞き取る練習」です。
具体的には「シャドーイング」が最適だと僕は思います。
ちなみに、「シャドーイング」とともに人気のリスニング練習法として「ディクテーション」があります。
ここで軽く、僕なりに比較してみます。
シャドーイング | ディクテーション | |
---|---|---|
良い | ・聞き取る力UP ・集中持続力UP ・発音をはじめ、スピーキングが矯正される ・試験中も行うことで、短期記憶をサポート |
・聞き取る力UP ・速記力UP ・単語のスペルを覚える |
悪い | ・トレーニング自体の難易度が高い | ・音声を停止/再生しながら行うため、時間が掛かる |
両方とも一長一短ですが・・・
僕のような社会人にとって、「ディクテーション」は時間が掛かり過ぎるのが難点です。
同じ1時間を使った場合、シャドーイングはTOEFLリスニング3タスク分できますが、ディクテーションは1つしかできないでしょう。
短期間で100点を突破する計画ですから、時間は効率的に使いたいのです。
また音声を止めることなく、最初から最後まで通しで行うシャドーイングは、TOEFLリスニングのスピードと持久力の慣れにも効果的。
加えて、試験中にもモゴモゴ呟くことで、集中と短期記憶のサポートにもなります。
シャドーイングは、初心者の方にはなかなか難しいトレーニングです。
とはいえTOEFL100点を取る人にやらせてみれば、全員できると思います。
※みんなそれくらいのレベルは超えてきているはずです。
この後に、TOEFLを使ったシャドーイング練習法を紹介しますが、どうしても難しいと感じた場合は、TOEICレベルからスタートしてもOKです^^
教材は、こちらがオススメです。
僕はリスニング力で悩んでいる知り合いがいたら、いつもこの本を勧めています。
※たぶんもう、リアルな知り合いにも10冊以上は売りつけている本です lol
実践リスニング練習 (音声付き)
1週間でも効果が出る、シャドーイング練習法
TOEFLに向けたリスニング対策(シャドーイング)は、こんな手順で進めました。
TOEFLリスニング3タスクを、毎日以下の方法で練習する
- まずは普通に回答 (3タスク分)
- 各タスク毎に、スクリプト確認
- 1回、オーバーラッピング(聞きながら同時に音読)
- 完成度9割以上になるまで、繰り返しシャドーイング
※最初は等倍で構いませんが、慣れてきたら1.25倍でやりましょう。
では早速、練習③と④。
それに加えて、「本番はこんな感じで呟くよー」というデモをやってみたいと思います。
せっかくなので、今回は1.25倍速でやってみます^^
※元々繋いでいたリンク先が削除されてしまったため、中国語のサイトにつないでいます。
気にする方は、「※コチラ」のリンクは押さないでください。
- 1回、オーバーラッピング(聞きながら同時に音読)
※コチラを1.25倍速で練習・途中まで
- 完成度9割以上になるまで、繰り返しシャドーイング
※コチラを1.25倍速で練習・途中まで
- 「本番はこんな感じで呟くよー」
※コチラを1.25倍速で挑戦・練習なしで途中まで
この練習をしっかり行うと、1週間でも自分のリスニング力の変化に気づくと思います。
シャドーイング練習を取り入れて、1週間後に過去問や模擬テストを受けた時。
「あれ、なんか聞こえるようになっている!」という感想、僕は多くの人から聞いています。
※やはり初期の方が劇的に変化するので、成長にも気づきやすいのだと思います。
ちなみに僕が思うシャドーイング上達のポイントは、とにかく聞いた音をそのまま口に出してしまうことです。
シャドーイング中、聞いた(もしくは口に出した)瞬間は、まだその単語や文の意味を把握しきれてないような気がします。
そして聞いた後に情報が脳に送られて、一瞬遅れて英文を理解するような感覚です。
耳と口は音を聞いて口に出すだけで、情報処理は脳に一任する。
こう割り切ってしまうことが、自分なりのシャドーイングのコツです。
あとがき
【TOEFL100点突破計画】進捗確認・2回目の受験
「TOEFL100点突破計画」を決め、対策をはじめてから1ヵ月が経過した。
そろそろ、進捗確認をしなければいけない。
庶民の僕は、毎回本番試験($235)を受けるのは無理。
ということで、公式のオンライン模試を受験した。
勉強開始から1ヵ月。その結果・・・
Total |
Reading |
Listening |
Speaking |
Writing |
勉強期間 |
2019 Oct |
2019 Dec |
---|---|
91 | 90 |
25 | 26 |
24 | 25 |
21 | 19 |
21 | 20 |
0ヵ月 | 1ヵ月 |
なぜか微妙に1点下がってしまった。。
「まぁ1ヵ月だけでは、そこまで変わらないか。」
そんな言い訳で自分を納得させつつ、内心は
「2020年の2月までに終わらせるんだぞ。
さすがに次の進捗確認で成長が見られなければ・・・計画が破綻してしまう。。」と、焦燥感を覚えた2019年の12月だった。
原始人が書いた絵を使い回す組織・・・TOEFL
参照元: Wikipedia
1つ、見ていただきたいTOEFLリーディング問題の抜粋があります。
参照元: TOEFL iBT Official Practice Test
「Cave Art」って、なんだか聞いたことがある気がしますね。
さらにもう1つ。
参照元: JASON TOEFL CLASS
「Infantile Amnesia」・・・
さっきのリスニングでは「Childhood Amnesia」という、似たようなキーワードが出てきました。
これは、どういうことでしょうか?
はい、そうなんです。
さきほど、このように書きました。
同じ1時間を使った場合、シャドーイングはTOEFLリスニング3タスク分できますが、ディクテーションは1つしかできないでしょう。
これはデメリットになり得ます・・・特に受験前はなるべく多くの問題に触れたいですからね。
リーディング練習として、毎日TOEFLの文章を1つ読む。
リスニング練習として、毎日3タスク分シャドーイングを行う。
これは各スキルを向上させるだけなく、TOEFLが好む話題を自分の中に蓄積することにも役に立ちます。
そうすると、本当に似たような問題が出る時があるんです。
「あ・・・TOEFL、また使い回しやがったな」って。
※僕自身も最後追い込んで連続受験をした時は、2問(3回受験中)知っているトピックの問題が出ました。
特にスピーキングで出た時は、本当にラッキーでした!
試験前になったら、リーディングとリスニングを練習は毎日続けましょう。
そして可能であれば、スピーキングもやりましょう。
※僕のやり方は第1話にまとめているので、参考にしてみてください。
目標(TOEFL100)必達!
そのためには英語力だけで真っ向勝負をするのではなく、情報力も使い、抜かりなく計画を遂行しましょう(‘ω’)ノ