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社会人が計画力でTOEFL100点を突破するまで|第2話: 単語(語彙)対策

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この記事でわかること
  • 現実的に、1日に覚えられる数
  • 綴りや発音まで覚えるべきか?
  • 3800語の完全暗記は必須か?

「日本の社会人は、毎日3時間も4時間も英語学習に時間を割けない。」

そんな現実を受け入れつつ、ITエンジニアがTOEFL100点突破に挑んだ記録です。
僕たち社会人でも、無理なく効率的に進められる「TOEFL100点突破計画」を示したいと思い、書いています。

単語は機械的に覚えていこう

  • 「TOEFLテスト英単語3800」を入手する
  • 「見ればわかる」程度に覚える
  • スペルはいいけど、発音はしっかり確認する

単語帳は「TOEFLテスト英単語3800」

TOEFLは多くのアカデミックな単語に加え、専門用語(term, jargon)も出てきます。
そのため、すべての単語をカバーすることは不可能ですし、それを目指す必要もありません。
ただ、頻出単語は知っている状態で試験に臨みたいところ。
具体的には、こんな単語です。

<TOEFL頻出・アカデミック単語例>

algae: 藻類
fungus: 菌類
invertebrate: 無脊椎動物
rodent: げっ歯動物(ねずみ、うさぎなど)

 

こういった単語をうまくカバーしているのが、定番になりますが、「TOEFLテスト英単語3800」という単語帳です。
単語に関しては、この1冊だけで100点を取ることができます。

 

「見れば分かる」程度でOK

各単語は、「リーディング&リスニングで出てきた時、わかる」程度に覚えれば大丈夫です。
「スピーキング&ライティングでも使えるようになる」までやり込む必要はありません。

「見ればわかるけど、自分では使えない」

こう割り切ることで、単語暗記の負担を減らすことができます。
また、覚えたばかりの単語をスピーキング&ライティングで使うのはリスキーなので、避けるべきです。
スペルミスや、間違った文脈での使用による減点に繋がりかねませんからね。

例文などはスキップし、まずは機械的に表面上の意味だけを覚えるようにしましょう。

 

発音は要確認

単語については「見て分かる程度」で良いので、スペルは書けなくてもOK。
しかし、発音は正確に知っておきたいです。
これは自分が喋るためではなく、聞いてわかるためです。

僕は発音が苦手なせいもあり、スペルや発音記号から想像していた音と、実際の音が違う単語に多く遭遇しました。

<TOEFL・発音注意単語の例>

herbivore: 草食動物
mammoth: マンモス
indict: 起訴する
bourgeois: ブルジョア




 

パッと見て明らかに発音が分かる単語は飛ばして構いませんが、「ちょっと怪しいかな?」と思ったものは確認しましょう。

そして自分が想像していた音と違っていた場合は「発音注意」と単語帳に書き込んでおきます。
そうすると、見直す時に便利です(‘ω’)ノ

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1日100個、約2ヵ月間で一周

  • 1週間で600語覚える
  • 100語暗記は、1時間以内に終わらせる
  • 単語暗記にこだわり過ぎない

1週間で600単語、暗記する方法

システム開発手法(agile)を英単語暗記に応用し、短いスパンで成果を出しながら単語を覚えていきます。
具体的には、1週間600個のペースで暗記し、2~3ヵ月で単語暗記を片付ける計画です。

それぞれの曜日別タスクは、以下の通りです。

  1. 毎日100語ずつ覚える
  2. 翌日、前日覚えた100語を復習する
  3. 土曜日、日曜日~金曜日に覚えた600語を復習する
  4. 毎週600語のインプットを目指す
曜日 覚える単語数
月~土までの復習(600語)
100語
100語
+ 前日の復習(100語)
100語
+ 前日の復習(100語)
100語
+ 前日の復習(100語)
100語
+ 前日の復習(100語)
100語
+ 前日の復習(100語)

 

単語帳の一周目が終わる頃(2~3ヵ月後)に、英文法力も完成しているのが理想的です。
そうすれば、次のフェーズ(試験に慣れる練習)にスムーズに移行できます。

 

単語100個は1時間で覚えられる

「毎日100単語覚える」と聞くと、「いや、無茶でしょ。」と感じると思います。

僕自身も、「まぁ途中で息切れするだろうけど、それは許容しよう。」と思っていました^^;
でも実践してみたところ、割と簡単に続けることができました!

今振り返ると、以下の仕組みが働いたのだと思います。

<成功体験と習慣化のフロー>

  • 単語帳、最初の方は難易度が低く、知っている単語が多い。

  • つまり、「100個覚える」と言いつつ10~20個しか覚えなくていいので、楽ちん。負担が少ない。

  • でも「1日で100個覚えたぜ♪」という気になり、自信になる。

  • 後半になるにつれて知らない単語は増える。
    ただ、その頃には「1日100語暗記は無茶ではないと、経験から知っているので継続できる。

    *

 

「TOEFLテスト英単語3800」もランク分けされた単語が「易」→「難」の順番で並んでいます。
僕の場合、各ランクで【新しく覚えた単語 : 元々知っていた単語】の割合は、以下でした。

RANK 単語数 単語の割合
(覚えた : 知っていた)
1 956語 10 : 90
2 882語 30 : 70
3 1,024語 70 : 30
4 938語 80 : 20

 

RANK1をやりはじめた時、僕たちはまだ情熱を持っているので、退屈な暗記作業にも取り組むことができます。
そしてこの段階では、実際に覚える数が10~20個程度なので30~40分程度で終わります。

「100個暗記は30分で終わるのか!」と、成功体験を得ます。

すると、情熱を失った後も
「単語・・・面倒だけど30分で終わるならやるか。」と思えるようになるのです。
そして、徐々に習慣化されていきます(‘ω’)ノ

ただし、最初から知らない単語が多過ぎる場合、成功体験と習慣化のフェーズまで到達する前に嫌になってしまうと思います。
そういった時は暗記ペースを50語に落としたりして、柔軟に進めていきましょう。

 

3回で覚えられなければ、一旦寝かせる

先程の書いた「1週間で600単語、暗記する方法」に沿って進めると、ほとんどの単語は3回(初見+2回の復習)遭遇することになります。
ただ、それでも覚えられない相性が悪い単語がいます( ゚Д゚)!!

その場合、どうするのか?
順番通り、600個完全に覚えきってから、次に進むべきなのか?

僕は、諦めます。覚えません。

例えば550個は覚えられたけど、残り50個がどうしても入らないξ
それならこの50個は諦めてしまい、次の600個を覚える努力をした方が時間対効果が高いからです。

スキップした単語は、後からまとめて復習できるよう、チェックを入れなければいいです。
そして隙間時間にパパッと見直して、遭遇回数を増やしてみましょう(‘ω’)ノ

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(このページは、スキップした単語が特に多いですねξ)

 

単語帳、二周目以降は、暇つぶし

TOEFLの場合、僕は時間を割いて単語帳を二周・三周と繰り返す必要性は低いと思っています。
100点を取るためには、一周終えた単語帳に再度時間を割くのではなく、実際の英文にどんどん触れていきたいのです。
TOEFLは英検に比べると、1つの単語がスコアへ与え得る影響も小さいですからね。

単語帳は、一周したらそれ以降は暇つぶし感覚で移動時間に開いたりして復習する程度にしましょう。

 

TEOFL100点に必要な語彙力

「TOEFLテスト英単語3800」のRANK1~3

TOEFLで100点を超えるには、「TOEFLテスト英単語3800」にも記載されている通り、この単語帳のRANK3まではほぼ覚えておきたいです。

正直、僕自身もRANK3まではかなり覚えたけど、RANK4は曖昧なままで受験をしました。

RANK 単語数 得点の目安 記憶できた
割合
1 956語 61点前後 100%
2 882語 80点前後 98%
3 1,024語 100点前後 90%
4 938語 105点以上 60%

 

もちろん、RANK4まで覚えられたら、それに越したことはありません。
しかし先に説明したとおり、単語の暗記よりも、実際の英文を多く読むことに時間を使っていこうというのが僕の計画。

長文が読めない原因を、語彙力のせいにしないでください。

この単語帳を完璧に覚えたとしても、知らない単語(term, jargon)がいくらでも出てくるのがTOEFL。

読めないのはきっと、英文法力が足りてないからです。

 

あとがき (物語調)

初TOEFL受験 → その結果

TOEFL100点突破計画」を決めた後。
まずは正確に現在地を把握をしようと思い、早速受験してみた。
※準備として、公式HPのサンプル問題を1回解いたうえでの受験。

会場では、多くの受験者が僕よりもずっと若かったが、本当に流暢に英語を操っている声も聞こえてきたりもして、こんな風に思っていた。

エリートたち、マジですごいっ!
まだ若いのに、羨ましいな。。。」

 

 

受験から1週間後に、結果は発表された。

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なるほど、ネットの情報もあながち間違ってない。
※Google先生に聞いた結果、自分のスコアを90点台と予想していた。

「さぁ、ここからだ。3~4ヵ月後にはTOEFL100点を突破する。
そして、僕も会場で見たエリートたちに追いくぞ・・・英語だけは!

 

APPX. 完璧を目指す単語学習法 (LIBERTY式)

最後に少しだけ、僕が通っていたLiberty English Academy」で習う単語学習のポイントも紹介します。
さきほど紹介した僕のやり方とは異なるが、より高いレベルで英語力を完成させたい方は参考にしてください。

まずLibertyでは、日本語と英語では名詞と動詞(※)の性質が違い過ぎるため、それぞれを別のものと教えています。
※Libertyでは英語の動詞を「Verb」と呼ぶ

そのため、単語を覚える時は以下にのように言われます。

  • 名詞の単語は可算・不可算まで調べる
  • Verbは取り得る文型まで理解する

 

例えば「teach」という単語を例にとれば、Libertyではここまで覚えます。

<従来> teach
意味: 教える

<Liberty式> teach
意味: 教える

文型:
第1文型(V1)
e.g.
I teach in an English class.
第3文型(V3)
e.g.
I teach English.
第4文型(V4)
e.g. I teach you English.
第5文型(V5)
e.g. I teach you to focus more on English.

 

単語を覚える際、Verb(動詞)の意味だけでなく文型(=文構造)まで覚えることで、ネイティブと同じ感覚で英語を捉えることを目指すのが、Libertyの秘密の1つです

 

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英語好きのプログラマーです('ω')ノ (英検1級, TOEIC 955, TOEFL 104)