私と娘2人(現在、小学生)の英検対策体験談。
うまく行ったこと、行かなかったことを書いています。
これから受験する親御さん、お子さんの参考になれば嬉しいです。
- 英検5級って何点とれば合格するの?
- どんな内容の試験なの?どんな問題が出るの?
- みんな、どんな対策をしてる?
英検5級は、英検のスタート級。
そのため経験がなく、どのように対策すればいいかわからない方もいるかと思います。
わが家では長女が2018年6月、次女が2020年1月にそれぞれ英検5級を受験し合格しました。
その時、親子で対策してわかった英検5級の特徴や対策法を、親目線で紹介します!
Contents
英検5級の合格点・合格率
合格基準: 素点で30点前後
まず、最初に皆さんが気になるのはやはり「何点とれば合格できるのか?」「合格率はどのくらいなのか?」ではないでしょうか?
こちらは2016年度以前に公表された、英検5級の合格点のデータです。
開催年度・回 | 5級合格点 (50点満点中) |
---|---|
2013年・第1回 | 29点 |
2013年・第2回 | 30点 |
2013年・第3回 | 31点 |
2014年・第1回 | 28点 |
2014年・第2回 | 28点 |
2014年・第3回 | 29点 |
2015年・第1回 | 29点 |
2015年・第2回 | 30点 |
2015年・第3回 | 31点 |
参照元: 英検のちょっと知りたいあの情報
(https://eiken.manabi181.info/goukaku/)
このデータによると、5級の合格点は素点で30点前後。
50点満点なので、約60%の正答率が合否の分かれ目になります。
注意点として、2016年度からは「CSEスコア」という独自の採点システムを採用しており、各セクション均等に点数が配分されるようになりました。
これにより、一部セクションの正答率が極端に悪い場合、素点で合格ラインを越えても不合格となるケースも出てきました。
現在の採点システム(CSE)で合格するには、ある程度まんべんなく点数をとる必要があります!
合格率: 約82%
次に、合格率を見てみましょう。
※英検の公式HPでは2016年度からデータを開示していないため、古い情報になります。
開催年度・回 | 合格率 |
---|---|
2010年度・第1回 | 82.8% |
2010年度・第2回 | 82.8% |
2010年度・第3回 | 83.4% |
2011年度・第1回 | 80.4% |
2011年度・第2回 | 82.9% |
2011年度・第3回 | 83.6% |
2012年度・第1回 | 82.9% |
参照元: 英検5級ドットコム
(http://www.eiken-5kyuu.com/goukakuten)
合格率はなんと、約82%前後!!
かなり高い確率で受かっています。
このことからも、英検5級の難易度はそこまで高くないと言えますね。
受験者層
主な受験者は、小学校高学年~中学生
英検5級のレベルは「中学1年生相当の英語レベル」とされており、主な受験者層は小学生と中学生です。
(少し古いですが)以下、2012年の英検5級受験者数データからもそれがわかります。
参照元: 英検5級ドットコム
(http://www.eiken-5kyuu.com/goukakuten)
2018年に、私が小2の長女と英検5級の試験会場に行った時も、受験者層はほぼ小学校高学年から中学生という感じでした。
ただ個人的な印象としては、この円グラフよりも小学生が多かったです。
受験者の低年齢化が進んでいるのだと思います。
中には「園児?小学1年生?」と思われる小さなお子さんもいて、驚きでした(;^_^A
英検5級の内容と特徴
問題構成と出題内容
英検5級は「筆記(リーディング)」と「リスニング」の2部構成。各25問ずつです。
出題内容の詳細は、公式HPに載っている以下の表を参照するのがいいと思います。
参照元: 公益財団法人 日本英語検定協会
筆記試験、3つのポイント
- 英単語は、「読む」「聞く」でわかればOK!
- 文法の知識がなくても合格できる
- 最後の並び替え問題は難しい
5級では英作文がありません。
そのため英単語はスペルがわからなくても、意味がわかる程度で合格できます。
また文法力を問う問題は、大問1・3で出題されますが、割合は少ないです。
大問1では2~3問だけで、他は単語・熟語・日常会話表現を問う問題のみです。
一方で大問3は文法力が必要になります。
とはいえ文法を勉強してなくても、練習をすれば6~7割程度は取れるようになりますので、全体として合格点を超えることはできるでしょう。
筆記問題の中では、大問3が一番複雑で難しいです。
参照元: 公益財団法人 日本英語検定協会
この問題、正解は4です。
文法通り並び替えるだけでも一苦労・・・。
なのに、それを数字に置き換えて指定された位置にくる組み合わせを選ぶ。
筆記の大問3は、要練習です!
リスニング試験、3つのポイント
- リーディングよりも、リスニングの方が簡単
- 英文は2回読まれる
- 読むスピードもゆっくり
英検5級のリスニング試験は、筆記試験(リーディング)に比べ、使用される単語がかなり制限されており文章がシンプルです。
参照元: 公益財団法人 日本英語検定協会
読むスピードもゆっくりめで、さらに2回繰り返してくれるので、聞き逃してもチャンスがあります。
小さい頃からリスニング教材に慣れ親しんでいるお子さんは、ここで点数を取っておきたいところ!
ただ、私の娘は特に「数字」「時刻」「各月」の単語が苦手でよく聞き逃していました。
特定の単語については、集中的な対策も必要です。
※後ほど、ご紹介します。
英検5級の対策
小2娘の英検5級対策概要
ここからは私たち親子が行った対策を、具体的に紹介したいと思います。
※娘2人とも受験して合格しましたが、今回は当時小2娘だった長女の対策を中心にまとめます。
【対策期間】
約1ヵ月
【対策本】
・英検5級予想問題ドリル ※以下「問題ドリル」
・過去問3回分 ※公式HPから取得
【リーディング対策】
・文法は教えない
・ひたすら問題を解く
【リスニング対策】
・「数字」「時刻」「各月」をしっかり覚える
・ひたすら問題を解く
対策開始は、英検試験日の約1ヵ月前からはじめました。
・・・といっても、毎日ではないです。
当時の娘は英検への関心・意欲が低く、毎日は無理でした(-_-;)
やる気のない娘だったので、参考書は色々与えず1冊のみ。
参考書(問題ドリル)と過去問を、まとまった時間を見つけて少しずつ進めました。
ちなみに、「問題ドリル」を選んだ理由は以下4つ。
- 「7日間完成」と見通しがハッキリしている
- 出る問題が厳選され、コンパクトにまとまっている
- 1~4日目までは量が少ない
- 得点チェック表がある
「問題慣れさせたいけど、そこまでたくさんの量はできない!」という、わが家には最適な参考書でした。
私はこの参考書をすべてコピーし、100均で買ったA4判クリアファイルに1日分ずつ分けて保管。
「大問1と2」、「大問3」、「リスニング問題」という感じで小分けに出して、結果を得点チェック表に書き込めたのが便利でよかったです。
計画では、最初の2週間で4日目まで終わらせ、残り2週間で5~7日目と過去問3回分をやろう考えていました。
ですが、実際は筆記の大問3が異様に難しく、急きょ第2週の終わりから第3週にかけて大問3の復習にフォーカスしました。
内容 | 所要時間 (回答/添削) |
|
---|---|---|
第1週 | 過去問1回分を事前に解く。 | – |
参考書1日目(大問1・2) 参考書1日目(大問3) |
15分/10分 10分/20分 |
|
参考書2日目(大問1・2) 参考書2日目(大問3) |
15分/10分 10分/20分 |
|
参考書3日目(大問1・2) 参考書3日目(大問3) |
15分/10分 10分/20分 |
|
第2週 | 参考書4日目(大問1・2) 参考書4日目(大問3) |
15分/10分 10分/20分 |
参考書の大問3を復習 | 10分/10分 | |
第3週 | 参考書の大問3を復習 | 10分/10分 |
参考書5日目(大問1・2) 参考書5日目(大問3) 参考書5日目(リスニング問題) |
15分/10分 10分/20分 20分/10分 |
|
第4週 | 過去問(筆記問題) 過去問(リスニング問題) |
25分/10分 20分/10分 |
過去問(筆記問題) 過去問(リスニング問題) |
25分/10分 20分/10分 |
※週3~4日くらいのペースでした。
文法を知らない娘なので、とにかく並び替え問題の語順を覚えて欲しく、途中から大問3ばかりやっていたように思います。
結果、7日間で完成の参考書を1ヶ月間もかけたのに5日分までしかいかず、なんとも中途半端な取組に・・・。
過去問も復習できず、解くだけになってしまいました。
リ―ディング: 文法は教えず、実際の問題を解く
小2娘にとって筆記問題の一番の難関は、大問3の「並び替え問題」でした。
娘は英文法の知識もゼロだったので、とにかく難しかったようです、時間を割いて何度も何度も練習しました。
それでも本番では、以下のような前置詞に関する知識不足が目立っていました。
- at + 時刻
- from A to B
- go +~ing
リスニング: 数字・時刻・各月はしっかりと覚える
リスニングはリーディングに比べれば簡単です。
ひねった問題はなく、単語がわかればすぐ答えに結びつきます。
さらに2回ゆっくり読んでもらえるので、小2娘はリラックスして挑んでいました。
ただし、「数字・時刻・各月」の単語にはよく引っかかっていました。
特に「20以上の数」と「1番目(First)」「2番目(Second)」「3番目(Third)」などの「序列」が苦手でした。
そこで、月についてはコチラから12ヶ月の無料絵カードをダウンロードし、親子でカルタ形式で覚えました。
順列は、解き終わった問題集(コピー)の裏側に
1番目 – first
2番目 – second
3番目 – third
など書いたりして覚えました。
結果: リスニングは満点で合格
1ヵ月間の対策の甲斐もあり、小2娘はCSEスコアで約90%を取り無事に合格!
さらにリスニングでは満点をゲットすることができました。
<今回の素点>
技能 | 得点 |
---|---|
リーディング | 21 / 25点 |
リスニング | 25 / 25点 |
合計 | 46 / 50点 |
今回はリスニングで満点が取れたこと、そして筆記試験の大問3を3つ取れたことが大きいです。
もし筆記大問3の対策をしてなかったら、全滅(!?)なんてこともあり得たので、集中してやっておいてよかったな~と思いました。
文法を知らなくても、単語力があれば受かる
英検5級は、基礎的な600語程度の英単語を読めたり聞き取れたりできれば、文法がわからなくても合格点は軽く超えられるという印象でした。
私の2人の娘は2~3歳頃から児童向け英語教材でリスニング力をつけ、英語絵本の多読でリーディング力と単語力をつけてきました。
当時は600語程度の基礎的な単語を読む・聞くことができていたと思います。
そのくらいできれば、リスニングは8割を超え、全体で軽く6~7割はとれるのが英検5級だと思います。
まとめ
5級は英検で一番難易度が低い級!
「単語力があれば文法の知識なくても受かる」
私の娘2人が英検5級を受けてわかったのは、これです!
5級なら中学1年生相当の単語力をつけたら、文法がわからなくても、ひたすら参考書や過去問の問題を解いて英検の問題パターンに慣れれば楽に合格できると思います。
これは、4級にも言えることだと思います。
もし中学1年相当の単語力が付いていない状態からはじめるなら、旺文社の「でる順パス単」でしっかり覚えてから受験した方が楽だと思います。
英語を読んだり聞いたりして意味がわかる程度で十分なので、ぜひ英単語帳を覚えてから取り組んでみて下さい。
<任意受験> スピーキングテスト
英検5級では、1次試験の合否に関係なく、申し込めば誰でも「スピーキングテスト」を受けられます。
実際小2娘も、1次試験の10ヶ月後に受験しました。
5級を受験予定の方は、ぜひスピーキングもチャレンジしてみてください!
良い練習になりますよ!