私と娘2人(現在、小学生)の英検対策体験談。
うまく行ったこと、行かなかったことを書いています。
これから受験する親御さん、お子さんの参考になれば嬉しいです。
- 英検4級の合格点って、何点?
- 試験内容はどんな感じなの?
- 英検4級合格に向けた勉強は、何をすればいい?
英検4級は、5級と3級の間の級。
3級よりは難しくなさそうだけれど、その難易度や内容が気になる方もいるのではないでしょうか。
わが家では、小2の長女が2019年1月に英検4級を受験し、無事合格することができました。
親子で受験に挑んだことで、英検4級の特徴や対策法が色々わかりました。
この記事では私たちの体験談を紹介しますので、何かの参考になれば嬉しいですヽ(^ω^)ノ
Contents
英検4級の合格点・合格率
合格基準: 素点で40点前後
英検に限らず、受験でまず気になるのは「何点とれば合格できるのか?」「合格率はどのくらいなのか?」だと思います。
こちらは2016年度以前に公表された、英検4級の合格点のデータです。
開催年度・回 | 4級合格点 (65点満点中) |
---|---|
2013年・第1回 | 38点 |
2013年・第2回 | 38点 |
2013年・第3回 | 40点 |
2014年・第1回 | 38点 |
2014年・第2回 | 37点 |
2014年・第3回 | 39点 |
2015年・第1回 | 38点 |
2015年・第2回 | 38点 |
2015年・第3回 | 40点 |
参照元: 英検のちょっと知りたいあの情報
(https://eiken.manabi181.info/goukaku/)
このデータからわかるのは、4級の合格点は素点で40点弱。
満点は65点なので、約61%の正答率が合格ラインとなることが多いようです。
ただ、娘が受験した2018年度第3回の英検4級は、素点44点(約67%)が合格ラインだったという報告を、ある受験者のお母さんのブログで読んだことがあります。
最近のデータは公表されていませんが、上記データよりも合格ラインが上がっている可能性もあります。
現在は「CSEスコア」という独自の採点システムが採用されているので、素点は参考程度と考えておいた方がいいでしょう。
合格率: 約70%
では次に、合格率を見てみましょう
開催年度・回 | 合格率 |
---|---|
2013年度・第1回 | 70.5% |
2013年度・第2回 | 70.6% |
2013年度・第3回 | 69.4% |
2014年度・第1回 | 69.1% |
2014年度・第2回 | 69.9% |
参照元: 英検4級ドットコム
(http://www.eiken-4kyuu.com/goukakuten)
合格率は、約70%!!
英検5級では約82%でしたので、それと比べるとやや下がりますが、まだまだ高い確率で合格できそうですね。
つまり、対策を行えば合格できるはずです!!
受験者層
主な受験者は、小学校高学年~中学生
英検4級のレベルは「中学2年生相当の英語レベル」とされており、最も多い受験者層は中学生、次いで小学生です。
以下は少し古い、2011年のデータを元にして作成しています。
参照元: 英検4級ドットコム
2019年1月に、私が小2娘と英検4級の試験会場に行った時も、受験者層は小・中学生の学生さんがほとんどでした。
5級の時は小学1年生位の子もいましたが、4級では高学年の子ばかりで、低学年のお子さんはほぼいませんでした。
英検4級の内容と特徴
問題構成と出題内容
英検4級は「筆記(リーディング)」と「リスニング」の2部構成。
筆記が35問、リスニングが30問です。
出題内容の詳細は、公式HPに載っているので、参照になさってみてください。
参照元: 公益財団法人 日本英語検定協会
筆記試験、3つのポイント
- 長文読解が3問ある
- 文法の知識がなくても、慣れで解ける
- 大問3の並べ替え問題が難しい
英検4級筆記試験の最大の特徴は、5級にはなかった「長文読解問題」。
5級は英単語を知っていれば解けましたが、4級からは「読む力」が必要になってきます。
文法のレベルは中学2年生程度で、以下の内容が含まれます。
文法 | 例文 |
---|---|
疑問文 | Do you like sports? |
否定分 | I don’t know the way to airport. |
命令文 | Stop watching TV and wash the dishes. |
禁止 | Don’t miss this sale! |
過去形 | Tyler’s family had a big TV. |
代名詞 | Eat those tomatoes. They‘re good for you. |
不定詞 | Tyler didn’t like to do his homework. |
動名詞 | She sat down and started reading her new magazine. |
比較級 | I have a better idea. |
英検5級同様、4級も筆記試験の中で大問3は「語句の並び替え問題」で、これは難易度が高めです。
参照元: 公益財団法人 日本英語検定協会
文法の知識がない娘は、この大問3で大苦戦!
そこで、色々な参考書を買って対策を試みました。
リスニング試験、3つのポイント
- ひっかけ問題がある
- 英文は2回読まれる
- 5級と比べると、イラストが減り英文が増える
英検5級では、単語の意味がわかれば答えに辿り着くことができました。
それと比べて4級のリスニング問題は、登場人物や話の流れを正確につかまないと正答できない、ひっかけ問題が出題されるようになります。
例えばこんな問題です。
参照元: 公益財団法人 日本英語検定協会
誰の誕生日かを尋ねる問題ですが、登場人物が3人出てくるため、娘は最初混乱して間違っていました。
しかし2回読んでくれるので、2回目までに情報を整理できれば大丈夫です。
また5級ではイラストから答える問題が多かったですが、4級ではイラストの問題は30問中わずか10問。
他20問は、すべて音声のみになります。
英検4級では、会話の状況や流れを英語のみで聞き取る力が必要になってきます。
英検4級の対策

小2娘の英検4級対策概要
【対策期間】
約1ヵ月半
【対策本】
・英検4級予想問題ドリル ※以下「問題ドリル」
・おかわり!スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング
・中1英語10分間基礎ドリル
・マンガでおさらい中学英語 (英文法マスター編)
・過去問3回分 ※公式HPから取得
【リーディング対策】
・ひたすら問題ドリルを解く
・文法を強化する
・長文は質問から先に読む
【リスニング対策】
・間違えた問題は、必ずスクリプトを確認する
・選択肢の英文を先読みする
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英検5級を受験した時、対策期間を1ヵ月間と見積もりましたが短すぎました・・・。
なので、4級は2ヵ月前から対策を開始!
でもいざやってみると、年末は行事が多くて集中できず、結局は1ヵ月半ほどしかできませんでした。
具体的な対策期間と内容は以下の通りです。
内容 | 所要時間 | |
---|---|---|
第1週 | 過去問1回分 問題ドリル(筆記中心) |
約30分/日 (添削含む) |
第2週 | 問題ドリル(筆記中心) | 約30分/日 (添削含む) |
第3週 | 問題ドリル(筆記問題中心) 中1英語10分間基礎ドリル 瞬間英作文 |
約30分/平日 30~60分/週末 |
第4週 | 問題ドリル(筆記・リスニング) 瞬間英作文シャッフルトレーニング |
約30分/平日 30~60分/週末 |
第5週 | 問題ドリル(筆記・リスニング) 瞬間英作文 |
約30分/平日 30~60分/週末 |
第6週 | 過去問2回分(試験通りの時間で解く) 問題ドリル |
筆記35分 リスニング30分 回答20分 |
※平日は毎日ではなく、週に3~4日程度でした。
小2娘の弱点は「文法」。
そこで「7日間完成英検4級予想問題ドリル」を中心教材とし、文法の知識不足を「中1英語10分間基礎ドリル」や、私が英会話の練習で使っていた「瞬間英作文シャッフルトレーニング」を使って補おうとしました。
しかし、もともとやる気のない娘にそんなにたくさんのことはできず・・・うまくいかないことも多かったです。。
リ―ディング: 文法強化を中心に試行錯誤
娘の文法強化のために行った、5つの取組とその結果です。
対策内容 | 結果 |
---|---|
①問題ドリル「文法のまとめ」を解説する | 娘、まったく聞かない。反応悪い・・・。 |
②中1英語10分間基礎ドリル | 文字が小さすぎるのと、内容が難しすぎて1枚目でアウト・・・。 |
③マンガでおさらい中学英語 | 元々息抜き用に買ったので、好きな時に読んでもらうよう本棚に置いておいた。 すると意外と読んでいて、3級受験の際に役立つことに・・・! |
④瞬間英作文 | ①②よりは手応えがあったが、やはり内容が難しく、暗記に時間がかり、どんどんやる気をなくす娘・・・。 |
⑤問題ドリル「大問3」のやり直し | 結局、これが一番効果が高かった様子。 |
元々「子どもに英文法は教えられない」と思っていた私ですが、なんとか文法の知識をつけて欲しいと思ってしまい、問題ドリルのまとめでポイントだけでも伝えようとするも、娘は断固拒否!
あからさまに嫌な顔をされてしまいました・・・。
色々試すもうまくいかず、結局5級の時と同様に、問題ドリルの大問3をコツコツやり直しをしたのが娘の理解度を上げるには効果的だったようです。
※英検5級の体験談については、以下をご覧ください。

長文対策については、主に問題ドリルを以下のポイントに沿って練習しました。
参照元: 公益財団法人 日本英語検定協会
(A) 掲示・広告・お知らせ
答えとなる日付・時間・場所・値段を、文中から探す。
(B) Eメール・手紙文
質問されている箇所を、2つのメール文から探す。
その時、Subject(件名)とFromとToの名前をチェック!
(C) 英文
題名と質問を先読みしてから、本文を読む。
上記ポイントを踏まえて練習を重ねたところ、最初は要領がわからず苦戦していた娘も、最終的に高い得点率を上げるようになりました( ^∀^ )
リスニング: ひたすら問題集や過去問を解く
最初は聞き逃しや勘違いが多かったのですが、回数を重ねるごとに回答の手順が身につきました。
- 音声1回目
全体を大まかに聞く - 音声2回目
1回目で読まれた質問内容に集中して聞く - 回答したら・・・
次の選択肢を先読み(速読)する
こういったルーティーンができるようになると、落ち着いて解けるようになり、間違えも減っていきました。
結果: 65点満点中55点で合格!

1か月半に及ぶ対策が実り、小2娘はCSEスコア764(合格基準622)、素点では65点満点中55点(約85%の正答率)で合格できました!
<今回の素点>
技能 | 得点 |
---|---|
リーディング | 25 / 35点 |
リスニング | 28 / 30点 |
合計 | 55 / 65点 |
今回は弱点である文法力を補おうと色々な参考書に手を出しましたが、結局うまくいきませんでした。
やはり1ヵ月半で中学2年生レベルまでの文法を教え込むのは、無理がありました(;^ω^)
しかし、それでも問題ドリルをポイントを押さえてしっかり解くことで、無事合格することができました。
後から振り返れば、文法よりも語彙力をつけるべく単語帳を買って、語彙力をアップを目指した方が良かった気がします。
リスニングは大健闘!
長文は間違えた3問中、2問は番号を間違えて塗っていたようなので、まぁよしとします(^^;
まとめ

英検4級でも、語彙力と出題パターンに慣れれば受かる!
小2娘と英検4級を受験、合格してわかったのは・・・
「英検4級でも、語彙力と出題パターンに慣れれば受かる!」
4級はうちの娘のように文法が苦手でも、中学2年生相当の語彙力(600~1200語程度)をつけて、あとはひたすら問題を解いて出題パターンに慣れさえすれば、合格できると思います。
もし中学2年相当の単語力がついていないなら、旺文社の「でる順パス単」をしっかり覚えてから受験した方が楽だと思います。
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※わが家でも4級の結果を受け、3級受験から「でる順パス単」で英単語暗記をがんばっています。
4級はまだライティングがないので、英語を読んだり聞いたりして意味がわかる程度で十分です。
ぜひ英単語帳を使って、語彙力アップも取り組んでみて下さい!
<任意受験> スピーキングテスト
英検4級では、1次試験の合否に関係なく、申し込めば誰でも「スピーキングテスト」を受けられます。
このテストの合否は本試験に一切関係しないので、気軽に受けることができます。
小2娘も、1次試験を受けた約1年後(2020年2月23日)に受けてきました。
受験後は英検の「受験者用ログインサービス」から、こんなフィードバックをもらえます。

内容は3級の面接とほぼ同じなので、3級受験前のいい練習にもなります。
ぜひ、チャレンジしてみて下さいね!
