- 当然早い方がいいのは分かる。けど、みんなはいつからはじめてるの?
- うちの子、英語に興味を持ってくれるのか不安・・・
- 教材で自宅学習?それとも塾?みんなはどうしているのかしら。
今や子供の習いごとの定番となっている「英会話」。
特に教育に関心のある親であれば、さきのような疑問を持つことがあるかと思います。
今回はこれらの疑問に対して、教員経験があり実際に2人の娘に英語の早期教育をしている私の実体験を踏まえ、さらに英語教育に関するデータも参考にして説明してみたいと思います。
英語教育で悩める方のヒントになれば、幸いです(*’-‘*)
Contents
実際いつからはじめる人が多い?
3~4歳からが最も多い
「みんな、英語教育をいつからはじめているの?」
これって、気になりますよね?
個別指導塾として有名な「明光義塾」のコミュニティサイト「メイコミュ」によると、子供に英語を学ばせている家庭では、小学3年生以前からと答えた回答者が全体の約55%と、半数以上でした。
※参照元: メイコミュ
(https://www.meiko-community.jp/report/study/english.html)
さらに詳しく見てみます。
小学館の教育サイト「HugKumi(はぐくむ)」によると、はじめた年齢として一番多かったのは「3歳」、そして「4歳」「8歳(小学2年生)」と続きます。
※参照元: 小学館HugKum
私の長女は1歳半から英語教育をはじめました。
ただやはり3~4歳の時期が「黄金期」だったように思います。
聞いた音をそのまま真似ることが得意で、コミュニケーションができるようになりはじめたのがこの時でした。
実際に私が6年間運営をしていた親子英語サークルでも、この時期頃からはじめる親子が多くいたように思います。
何歳からはじめるのがオススメ?
何歳から子供の英語学習をはじめるべきか?
それはズバリ、あなたが「どういう英語能力を、どの程度身につけさせたいか」によります。
ここではいくつかポイントを挙げますので、ぜひ参考してみてください!
早期(就学前)にはじめるメリット
- リスニング力が圧倒的に高い
- 正しい発音を吸収できる
- 児童向け英語教材が豊富
長女は早期(1歳半)に英語学習をはじめました。
早期にはじめて良かった点は、なんといってもリスニング力が高くなることです。
私自身は中学2年生から英語塾に通いはじめ、英文法や長文読解は塾のお陰で得意になりました。
しかしリスニングはずっと苦手で、いわゆる「英語耳」になるのには相当な時間がかかったんです。
しかし長女は1歳半頃からディズニーの英語教材などで英語の音に慣れ親しんだお陰で、小学校4年生で英検3級(中学3年生)レベルのリスニング力がつきました。
発音も、小さい頃は英語の音声そのまま。
小学生になった今は多少日本語アクセントはつきましたが、流暢に英文を読めます。
また、幼児向けのリスニング教材はディズニーの英語教材をはじめ、ベネッセ(しまじろうの英語教材・ワールドワイドキッズ)、アルク、七田式など種類が豊富!
そしてどれも、子供が英語に興味を持てるよう作り込まれています!
「うちの子、英語に興味を持ってくれるかしら?」という点は、教材を使うならあまり心配しなくても大丈夫だと思います。
ただし子供の興味を継続させるためには、1つだけでなく色々与えてみる必要があります。
私の場合は中古で購入したり、ママ友と貸し借りしながら、なるべく多くの教材を試すようにしていました。
┗ デメリット
- 日本語が遅れる可能性がある
- 能力的にまだ不十分で学習範囲が狭い
- 継続しないと忘れる
「英語学習は早くはじめた方がいい!」と思われがちですが、そうとも言い切れません。
私自身「もう少し遅くても良かったのかも。」と感じたことがあります。
その理由の1つが、日本語(母語)の発達が遅れる可能性です。
例えば長女の場合。
元からシャイな性格だったうえに英語教育の影響もあり、3歳頃は発話が平均より遅れ、話し方も英語と日本語ごちゃまぜになったりしていました。
3歳半健診の時、小児科の先生には「言語障害があるかどうかのグレーゾーン」と言われたこともあります。
その後成長するにつれ英語の発語は徐々に消えていき、日本語がしっかり話せるようになっていきました。
小学4年生になった現在は、言葉や学力に問題はないです。
ただしこのように、幼少期に英語をやり過ぎると一時的に発語が遅れる場合があります。
もう1つ大きなデメリットは、幼少期の子どもは心身共にまだ未発達で、できることも限られているため結果・成果が見えにくい点。
またそれを受けて、親が不安になったり焦ったりする場合があることです。
私自身、まさにそうでした。。
「効果が出ない」
「時間がない」
こういった理由で英語教育を止めてしまうと、すっかり忘れてしまう恐れもあります。
つまり早くはじめたら、その分細く長く継続しなければいけない。
これは金銭面や効率面で考えれば、マイナスといえると思います。
┗ 結論
- リスニング力をつけさせたい!
- 英語絵本や歌など幅広く英語を学ばせたい!
- 小学生で英検2級(高校3年生レベル)にチャレンジしたい!
もし小学生のうちに英検3級(or 英検2級)程度の英語力を身につけて欲しいなら、やはり幼少期からはじめた方が実現しやすいです。
わが家の場合、長女が1歳半の頃から英語絵本の読み聞かせ、カードを使った単語暗記、月2回の親子英語サークル参加を6年間続けました。
その甲斐あってか英語耳が育ち、英検5級・4級受験の際は、あまり対策をしなくてもリスニングで高得点をとれるまでになりました。
※以下、英検4・5級の体験談です。
英語耳を育てるためには膨大な時間がかかるので、無理なく毎日コツコツ続ける覚悟は必要です。
後期(小学生以降)にはじめるメリット
- 幼児期より効率よく学べる
- 1人で学習できる
- 教材費が安い
小学生くらいの子供たちは幼児に比べて集中して学習できるので、効率的に能力を身につけることができます。
特に「書く」「話す」技能についてそう感じました。
例えばアルファベットの書き取りは、幼児より小学生の方が筆圧が安定し、スムーズに進めることができます。
小学校の授業で書くこと自体にも慣れるので、やろうと思えばアルファベットと簡単な単語くらいはすぐ書けるようになるでしょう。
「話す」ことも、むしろ小学生以降からやった方がいいとさえ思いました。
幼児期は、日本語でもまだ会話が成立しにくい時期です。
特に子供がシャイで英語で話すことに抵抗がある場合、強要したらかえって英語に苦手意識を持ちかねません。
実際にうちの長女には幼稚園の頃スカイプ英会話をさせていましたが、うまくいきませんでした。
しかし小学4年生になった今は話せる内容が増え、語彙力もついてきたので、英検2次面接の会話もできるようになりました。
子供のタイミングに合わせることは、とても大事なんだと痛感したものです。
また、小学生になれば親がべったりくっつかなくても良くなってきます。
オンライン教材を使ったり課題を与えたりすれば自分でできるので、親の負担は軽いと思います。
そして、教材が幼児向けより安いのもメリットの1つ。
幼児向け英語教材はセット教材が多く、高いものだと数十万円もします。
それに比べ、小学生以降の教材はベネッセの通信教材やオンライン教材など大体月々4,000円台からはじめられるものもあります。
┗ デメリット
- 受験英語に偏りがち
- 英語をすぐに日本語に訳そうとする
- 学年が上がるにつれ、時間の確保が難しくなる
先ほど小中学生向けの教材はコスパがいいとお伝えしましたが、それは英単語の暗記や英会話フレーズの習得に範囲を絞っているからだともいえます。
内容はいわゆる「受験英語」を主としているものが多く、こうした教材ばかりやっていると、子供たちは英語を日本語で考える(日本語訳する)癖がつきがちです。
すると英語の「会話」において、応用が利かなくなってしまう場合があります。
また、小・中学生は学年が上がるほど時間割と宿題が増えます。
そのため幼児期に比べると自由に過ごせる時間が短く、英語だけに時間を割くことはできなくなります。
そうすると、時間がかかる勉強(リスニング練習や英語絵本の自力読み)などの時間確保が難しくなっていきます。
わが家でも、長女は就学前は英語絵本の自力読みに時間を使えていたのですが、小学生になってからはその時間がグンと減ってしまいました・・・。
┗ 結論
- 学校で困らない程度の英語力が欲しい
- 英語学習の先取りをしたい
- そこまでお金をかけたくない
もしこういった条件に当てはまるのであれば、小学生以降から英語学習をはじめた方が良いと思います。
その方が効率よく進められるので、時間もお金も節約できるからです。
また洋楽や映画、ゲームなど、子供が英語に興味を持つきっかけを作れれば、学校英語を越えて自ら学んでいってくれるでしょう。
しかし、特にリスニング力や語彙力を上げるには一定の時間を要します。
他の習いごとが多い方は、まず時間の確保をしないと成果が見えにくく、もどかしく感じるかもしれません。
1つ具体的な例として、小学生で英検4級(中2レベル)くらいの英語力を身につけさせたい場合、自宅でも教材を使い集中的に学習する必要があると思います。
「学校で困らない程度の英語力を身につけて欲しい。」
「基本的な英会話ができればいい。」
こう考えるなら、後期から開始してもまったく遅くないと私は思います。
自宅学習?スクール?どんな英語学習をしている?
みんなのケース
子どもが英語を学ぶ方法・場所はどのようなものがあるのでしょうか?
明光義塾のコミュニティサイト「メイコミュ」のデータを参考に見てみたいと思います。
※参照元: メイコミュ
(https://www.meiko-community.jp/report/study/english.html)
これによると、英会話スクールや学習塾などへ通うケースが全体の3割を占めているようです。
やはり通学制のサービスは、プロがその場で教えてくれる安心感があります。
次いで、通信教材やオンライン英会話が人気です。
こういったサービスはスクールに比べて安く、また送迎の時間がないのは魅力的です。
わが家はどちらも併用しており、その経験から特徴や利用した感想を以下のようにまとめました。
* 英会話スクール * |
* 英語塾 * |
* 英会話サークル 公民館講座など |
* 通信講座 * |
* オンライン教材 * |
* オンライン英会話 * * |
費用感 | 頻度 | 特徴 | 例 |
---|---|---|---|
月 ¥8,000 ~\12,000 |
週1~2回 ※選択可 |
・ネイティブと日本人講師のグループレッスン ・ゲームや歌を使った英会話が中心 ・宿題は少ない |
・ペッピーキッズクラブ ・セイハ英語学院 etc |
月 ¥7,000 ~\10,000 |
週2回が主流 | ・日本人講師による個別指導 ・テキスト中心 ・宿題は多い |
・レプトン ・ECCジュニア ・公文 etc |
1回 数百円 ~\1,500 |
月1~2回 |
・グループレッスン(10人以上) ・ゲームや歌、クラフト中心の体験型 ・読み書きはなし |
個人、公民館など |
月 ¥5,000~ ※他教科込み |
自宅学習 | ・他教科(国算理社)と一緒に受講 ・テキストと音声ペンorタブレット ・オンラインレッスンも受講可 |
・ベネッセ ・学研 ・Z会 etc |
\1,000 |
自宅学習 | ・ゲームやクイズ中心 ・遊びの要素が強い ・「読む&聞く」に特化し「話す&書く」はない |
・Rakuten ABCmouse ・英検ジュニア etc |
月 \3,000 ~\10,000 |
週1回~毎日 |
・テキストを使用した個別レッスン ・フィリピン人講師が多い ・基本的に英語を英語で学ぶ ・自分で予約を入れて受講 |
・リップルキッズパーク ・DMM英会話 ・hanaso etc |
更に詳しく知りたい場合は、こちらも参考にどうぞ☆彡
オンライン教材
Skypeによるオンライン英会話
わが家のケース
長女が1歳半~幼稚園年中頃は中古のディズニー英語教材、他DVD教材と英語絵本の多読、そして小学2年生まで月2回の親子英語サークルに参加していました。
そして、小学1年生から1年間スカイプで英会話を学び、小学2年生の冬から公文の英語へ通い出しました。
ネイティブ方式(英語を英語で学ぶ)でやってきて、長女の様子から英文の理解にあいまいさがあると感じたからです。
そこで、ある程度の英語レベルまで達したら英文を正確に読む力、語彙力両方をあげるには日本語も入れて英語を学ぶ方がいいと思い、公文で学びはじめました。
公文の英語は個別指導なので、英会話スクールのグループレッスンと異なり自分のペースで進められるのが魅力です。
週2回で7,000円という低めの料金設定も選んだ理由の1つです。
英会話の時間がないのが難点ですが、英検の面接の対策などで長女には頑張ってほしいと思っています。
まとめ
いつ英語教育をスタートさせるかは「目標次第」
「何歳から子供の英語教育をはじめるべきか?」
それは「どういう英語能力を、どの程度身につけさせたいか?」で変わってきます。
「海外の人とコミュニケーションとれるようになって欲しい。」
「ネイティブの英語を聞き取れるようになって欲しい。」
こう考えるなら、就学前から無理のない範囲でスタートさせるべきかと思います。
「小学3年生からはじまる英語教育に備えたい。」
「先取り学習で英語を学ばせたい。」
学校英語に遅れないことが目的であれば、小学校からはじめても十分間に合うと思います。
お子さんの英語教育をスタート時期について、少しでもイメージが固まったようであれば嬉しいです!