- 英語学習法3タイプ(※)の良い/悪い点
※通学・通信・オンライン - 各サービスの体験談
- わが子に合う学習法の決め方
他の習い事に比べ英語の学習方法は選択肢が多く、選ぶのが難しいと感じる方も多いかと思います。
わが家でも10年以上英語教育をしていますが、「どれが良いのか?」と都度迷いつつ、その時の英語レベルや学習目的によってサービスを使い分けてきました。
今回はその経験からわかった、各英語学習法の特徴・メリット・デメリットを紹介します!
Contents
通学制・通信制・オンライン英会話|特徴&体験談
【一覧表】各サービスの特徴
英語の学習方法は非常に多いので、まずはそれぞれの特徴と内容をまとめた一覧表を作ってみました。
主な利用目的 |
費用感 (月額) |
メリット |
デメリット |
サービス形態 |
サービス例 |
通学制 (英会話スクール) |
通学制 (個別指導英語塾) |
通信制 | オンライン英会話 |
---|---|---|---|
英会話の習得 試験対策 |
試験対策 | 資格対策 学校の予習復習 |
英会話の実践練習 |
¥8,000 ~ ¥11,000 ※別途入会金・教材費必要 |
¥8,000 ~ ¥11,000 ※別途入会金・教材費必要 |
¥3,000 ~ ¥6,000 | ¥3,000 ~ ¥6,000 |
○モチベーションが上がる ○海外文化に親しめる ○生きた英会話を学べる |
○自分のペースで進められる ○資格試験対策ができる ○効率よく読み書き学べる |
○リスニング力向上 ○ゲームなどが楽しい ○時間の融通が利く |
○基礎的な英会話力がつく ○費用が安め ○時間と場所の融通が利く |
×送迎や通学に時間が掛かる ×費用が高め ×レベル分けが大雑把 |
×送迎や通学に時間がかかる ×会話力がつかない ×強いお勉強感 |
×欠点が見えにくい ×会話力がつかない ×視力への悪影響 |
×週1回では定着しにくい ×教材が充実していない ×会話が苦手な子に向かない |
英会話スクール 英会話教室 |
英語塾 英語教室 |
オンライン教材 通信講座 |
オンライン英会話 |
ECCジュニア セイハ英語学院 ペッピーキッズクラブ |
公文 レプトン |
楽天 ABCmouse 英検ジュニア 進研ゼミ / 学研 / Z会 |
リップルキッズパーク レアジョブ DMM英会話 ネイティブキャンプ |
通学制(英会話スクール)の特徴
参照元: PEPPY KIDS CLUB (ペッピーキッズクラブ)
【特徴】
子供の英語学習法として依然人気が高いのが、通学制の英会話スクールや英会話教室です。
サービス例としては、ECCジュニア・セイハ英語学院・ペッピーキッズクラブなどがありますが、レッスン内容は異なります。
例えば、ECCジュニアは3人までの少人数制で、日本人講師によるきめ細かい指導が特徴的です。
一方で、セイハ英語学院やペッピーキッズクラブは6~8人程度のグループ制。
レッスンは歌・ゲーム・絵本の読み聞かせや、季節毎のイベントなどが盛り込まれ、どちらかというと幼児向けの活動が多いです。
【メリット】
- 楽しい歌やゲームで、モチベーションが上がりやすい
- 季節のイベントなどを通して、海外の文化に親しめる
- 外国人講師から、生きた英会話を学べる
【デメリット】
- 送り迎えや通学に時間がかかる
- 他の学習法に比べ、コストが高い(2~3倍)
- 細かなレベル分けがされない場合がある
【体験談】
英会話スクールの体験談は、知人のママさんから色々と聞きました。
それによると、当時は幼稚園生が多かったこともあるのか、レッスン中は歌やゲームで盛り上がり、子供たちは終始楽しそうだったとのことです。
ただグループレッスンの性質上、レベルが違う子が混在することもあり、レッスンが中々進まないと言った声も聞こえました。
※レベル分けはあったようですが、細かくないようです。
わが家で似たケースとして、娘たちは親子英語サークルに通っていたことがあります。
このサークルは私自身が6年間運営していたもので、「娘たちに英語を学ばせるだけでなく、自分も英語を学んだり他のママたちと知り合いたい」という想いからはじめました。
やってみた感想として、幼児期の娘たちが、英語を通してアメリカ文化を肌で感じられたことが良かったと思っています。
スクールよりも「お勉強」は弱めでしたが、それも娘たちには合っていたように思います。
通学制(個別指導英語塾)の特徴
参照元: 公文
【特徴】
公文やレプトンや公文などに代表される英語塾(教室)。
扱われる教材はテキストと音声のみで、英会話スクールに比べると遊び要素はかなり低めです。
資格試験対策とは相性が良くて、こうしたカリキュラムはとても充実しています。
ただ、講師とのコミュニケーションは基本的に採点のみなので、コミュニケーション能力は育ちにくいです。
【メリット】
- 自分のペースで進められる
- 英語の資格試験対策ができる
- 読み・書きを効率よく学べる
【デメリット】
- 送り迎えや通学に時間がかかる
- コミュニケーション能力が育たない
- お勉強感が強い
【体験談】
長女は小2から1年半の間、週2回「公文の英語」に通っていました。
他の英語塾や英会話スクールと比べ、費用が安く1回の授業でこなすワークシートの量が多いので、そこは良かったです。
実際、長女の読み書きの能力はかなり上がったと思います。
ただ扱っている文法については、私が30年前に学んだ内容とほぼ同じだったので、正直古いと感じました。※2021年時点
また、先生と生徒間で会話がほとんどないのも気になりました。
公文は「教えない」がモットーなので仕方ないのかもしれませんが・・・
通わせてみると、やはり英会話の練習は欲しい感じました。
通信制の特徴
参照元: 英検 Jr.
【特徴】
通信講座といえば、進研ゼミ・学研・Z会などをイメージされるかもしれませんが、近年急に増えているのがオンライン教材です。
- 英検ジュニア
英語資格試験のラーニング教材 - Rakuten ABCmouse
楽天のオンライン英語教材 - Little Fox (リトルフォックス)
韓国発のオンラインリーディング教材
このように、多岐に渡ります。
共通しているのは、ネット環境下でPC・タブレットを使い、英語を習得すること。
アニメーションとネイティブ音声で、英語をゲーム感覚で学ぶことができます。
【メリット】
- リスニング力がつく
- 豊富なイラストやゲームで子供のやる気がでる
- 時間の融通が効く
【デメリット】
- できていないところが見えにくい
- コミュニケーション力がつかない
- 視力への悪影響
【体験談】
わが家では長女・次女共に「英検ジュニアのラーニング教材」と「Little Fox」を利用しました。
参考書や絵本と違い、音声が自動再生され、長女が大好きなアニメーションやゲームが豊富だったのが選んだ決め手。
コスパの良さも魅力的でしたヽ(^ω^)ノ
利用した感想として、まずリスニング力がつきました。
また英検ジュニアは、教材を一定期間使った後にテストを受けるという目標があるので、短期集中で学習ができたのも良かったです。
ただ、デジタル教材は解きっ放しになりがち。
本人や親がチェックして復習しないと、思うように効果が上がらないと感じました。
あと、長時間視聴による視力への悪影響も気になる点です。
オンライン英会話の特徴
参照元: リップルキッズパーク
【特徴】
PC・タブレットを使用し、無料の通話ソフトで時間や場所を選ばずに英会話レッスンを受けられるのがオンライン英会話です。
一般的な英会話教室と比べて安価で、通学の必要もないため気軽にはじめられます。
オンライン英会話は、通信講座のオプションに組み込まれていることもあります。
【メリット】
- 基礎的な英会話力が身につく
- 通学制よりもレッスン料が安い
- 時間と場所の融通が利く
<デメリット>
- 頻度が低い(週1回程度)と、定着しにくい
- テキストが充実していない
- 会話が苦手な子には向かない
<体験談>
長女は今までに3回(1歳半、3歳半、7歳)、オンラインンライン英会話にチャレンジした経験があります。
本人は嫌がっていたのですが、どうにか英会話が上達して欲しくて・・・
7歳の時には1年間粘ったのですが、効果は薄かったです。
原因は様々です。
- 週1回(25分)だけでは、まったく定着しない
- テキストが充実しておらず、子供1人では進めにくい
- 長女は話すのが不得意
こういった点で、わが家には向きませんでした。
しかし、リサーチするとオンライン英会話でちゃんと上達しているケースもあります。
そういったご家庭では
- 毎日レッスンを受ける
- インタースクールや英会話スクールの補助として利用する
など、毎日英語に触れるよう努力をされているようでした。
わが子に合う学習方法選び、3つの基準
通学制・通信制・オンライン英会話の特徴と体験談をご紹介しましたが、それでもどれを選んでいいか迷う方もいらっしゃるかもしれません。
そういった方は、まずは選択の基準を明確化しましょう!
以下、私が大切にしている3つの基準を紹介しますので、ぜひ参考にしてください^^
①目指す英語スキルは身につくか?
例えば、お子さんに「英語を話せるようになって欲しい」と思っている場合。
まずどのレベルまでどれくらいの期間で伸ばしたいかを決めて、その上で達成できそうな学習方法を選択する必要があります。
わが家のケースだと、英会話の基礎といえる「リスニング力と語彙力を小学校の英語がはじまる前に身につけて欲しい」と思い、長女・次女とも5~6歳の時に英検ジュニアのテスト対策教材を利用しました。
その結果、1年間で小学校英語で扱う英単語(600~700語)を予習することができました。
また、長女が小2の頃からは英検対策にも力を入れはじめたため、
「英検合格に向けて、『読み・書き』を補強した方がいい」と思い、長女を1年半公文に通わせました。
その甲斐もあり、小2で受験した英検4と5級に連続合格することができました。
目標を立てたら、到達度をチェックすることも大事です。
英検・塾の独自検定なおで英語レベルを測り、今後の学習に生かしましょう!
モチベーションアップにもつながりますよ(*’∀’*)
②子供が楽しんで学んでくれるか?
絶対に無視してはいけないのが子供の好き嫌いです。
いくら親が良いと思っても、実践するのは子供。
その子に合っていないなら、改善もしくは変更しないといけません。
私は長女が嫌々オンライン英会話を受講しているのを知っていたのに、無理に続けました。
その結果、長女はどんどんやる気を失い、結局あまり効果も無く退会しました。
身につけたいスキルを重視するのも大切ですが、子供が好きか嫌いかの観点が抜けるとわが家のようになってしまいます。
お子さんが興味を持てる学習法を、選んであげてください。
子供が英語を好きになるかどうかは、学習法との相性だけでなく親の働きかけも重要です。
こちらの記事も参考にしてみてください。
③費用は大丈夫?
やはり「お金がいくらかかるか」も大事!
特に英会話スクールや英語塾は月謝が1万円前後と高く、更に教材費や検定テスト費を含めると年間総額10万円以上になります。
例えばわが家の場合、長女が幼少期の頃は中古の英語教材や絵本の購入、そして親子英語サークルに6年間通いました。
小学生期はオンライン英会話や公文、英検受験関連でお金がかかり、8年間で約53万円の出費でした。
ただし、知り合いのママさんは娘さんを7年間英会話スクールに通わせており、総額約100万円以上かかっているようなので、わが家はかなり抑えている方です。
最初に紹介した「どのレベルまで、どれくらいの期間で伸ばしたいか」を考える際、同時に費用感もイメージ(年額×続ける年数)してみてください。
そして、お子さんに身に着けて欲しいスキルに見合う費用なのか、はじめる前に検討しましょう。
「日本で英語を話せるようになるには、想像以上に根気と時間とお金が必要」であると、自身や知り合いの親子を見ていて感じます。
コスパを重視するなら、「来年1月に英検○級に合格!」「1年で中学英語まで先取りする」など、具体的な期間と目標を決めて集中して学んだ方がいいでしょう。
英語学習にかかる費用については、こちらの記事に詳しく書いています。
まとめ
柔軟に学習法を選んでいこう!
スイミングやピアノなど他の習い事に比べ、英語の学習方法は多種多様です。
ただ裏を返せば、学習方法が色々あるので、子供に合わないと感じた時点で別の方法を試すのもアリだと思います。
実際にわが家も「英会話サークル」「オンラインのラーニング教材」「オンライン英会話」「英語塾」と、娘たちの成長や英語レベルに合わせて変えてきました。
どれにしようか迷う方は、まずご自身の選ぶ基準をリストアップしてそれに合う学習法を探してみてください。
お子さんにも合っていれば、そのまま継続!
合わないし改善も厳しいようなら、スパッと辞めて別の方法に切り替えていいと思います。
お子さんに合った英語学習法が見つかるといいですね。
私の経験が、そのお役に立てたのなら嬉しいです(*’∀’*)!