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【私のワーホリ】オーストラリアで過ごす私が受けたコロナの影響|30歳女性

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まえがき

コロナによって、世の中が大混乱している昨今。
そんな状況下でも色々な事情を抱え、不慣れな土地で生活を続ける人がいる。
今回はその中でも、ワーキングホリデービザで海外に滞在している人に焦点を当ててみた。

ワーキングホリデービザは高い柔軟性がある一方、不安さも併せ持つ一得一失のビザ。
僕自身もこのビザでオーストラリアに滞在していた時、その特性に悩まされた経験を持つ。

「コロナ禍の中、雇用は保証されるのか?」

「現地の保証を受けられるのか?」

「帰国すべきか?残るべきか?」

今現在もワーキングホリデーでオーストラリアに滞在する女性に話を聞き、その心情を語ってもらった。
※6~7分程度で読めます。

 

私について

自己紹介

erinaといいます。30歳です。

昔から英語が得意だったので、大学は某外語大に行きました。
やっぱり留学に行く人は多かったけど、私はあまり興味は無かったんです。

でも大学3年生の時に、おじいちゃんとおばちゃんが
「せっかくだから、留学行ってきな!お金は出すから!」と言ってくれて、生まれて初めての海外、オーストラリアに3ヵ月間行きました。

オーストラリアでの生活は毎日が新鮮で、楽しくて・・・
「いつかは大好きになったオーストラリアで、英語を使って仕事をしながら生活したい!」と思いました。

就活の時期になると、「就職をせずにオーストラリアのワーホリに行くべきか?」と本気で悩みました。
でも両親の反対もあって、卒業後は日本で就職。

それから7年間・・・
仕事も一通り覚えて任されるようになってきた私は、思います。

「この会社でできることは、やったな。」と(笑)

当時は年齢が29歳になっていたこともあり、ワーホリに行けるのもラストチャンス。
7年間かけて説得した両親も最後には背中を押してくれて、私はついに憧れていたオーストラリアのワーホリに旅立ちました。

 

AUSワーホリのきっかけ

オーストラリアを選んだのは、留学の時に惚れてしまったからです。
それに他の英語圏(カナダ、イギリス)は、寒そうで嫌だなとも思いました(笑)

留学の時にシドニーとメルボルンは行ったので、行ったことがないブリスベンかゴールドコーストに行こうと思っていました。
結果、最初は気候が温暖でビーチもあるゴールドコーストがいいと思い、ゴールドコーストからワーホリをスタートさせました。

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ビザの期間

私のビザは、2019年9月から2020年9月までの1年間です。
最近セカンドワーキングホリデーは取りましたが、まだ申請はしていません。
1年目のビザが切れるタイミングで一旦帰国しようと考えていました。

 

AUSでは、なにをしているの?

2月末までは苺のファームで働いていて、3月上旬からブリスベンに移動してきました。

ブリスベンではずっと仕事探しをしていたのですが、ちょうど今週ローカルカフェの仕事をゲット!

仕事内容は、フルタイムのオールラウンダー。
オーダー、ウェイトレス、レジから、簡単な調理までこなします。
今は覚えることが多くて大変です。

 

コロナ・AUSへの影響

コロナの広がり

私は2月末までファームにいたので、全然コロナに気づかなかったんです(笑)
私がいたファームは、テレビもなく、ニュースも全然見ませんでした。

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そしてファームを去る際、スーパーバイザーから「コロナに気をつけてね。」と言われました。
そこで初めて、「コロナって、こっちにも来るんだ。」と思いました。

 

【2020年 3月上旬】
ブリスベンに移動してきて、早速仕事探しを開始。
そしたら面接に行ったお店の店長さんから
「緊急事態宣言が出るかもしれないから、ちょっとまだ採用できるか分からない。」と言われました。

【2020年3月中旬】
シェアメイトのオージーたちも、コロナの話をするようになりました。
彼らはあまり深刻には受け止めてない様子で
「政府が一気に何かやることはない。
パニックにならないように段階的にやるはずだから、そんなに心配しないで。」と言っていました。

その一方で、日本総領事館からは毎日、朝・昼・晩とメール(※)が届き
「緊急事態宣言が出るから、帰れるうちに帰りなさい。」と催促されました。
たびレジ: 外務省が提供する、海外長期滞在者向けのメールサービス。登録は任意。

 

【2020年3月16日(月)】
政府は海外からの渡航者に対し、14日間の自己隔離を義務づけました。

 

【2020年3月18日(月)】
緊急事態宣言、発令。

これにより海外への渡航が禁止され、一時的にオーストラリアから国外へ出られなくなりました。
その後、オーストラリア政府は段階的にさまざまな規制を加えていきました。

  • 【2020年3月20日(金)】
    海外からの入国を全面禁止
  • 【2020年3月22日(日)】
    州間の移動禁止
    ※QLD州のみ翌3月23日から
  • 【2020年3月23日(月)】
    飲食店の店内営業、ジム、パブなどの営業禁止

面接をした店の店長さんからは
「お店を開けられないから、新規で雇うのをやめた。」と言われました。

 

この時期、スーパーではトイレットペーパーや米、パスタなどの品切れが続いていました。
品薄だったというのもあるけれど、それ以上に陳列が間に合わなかったそうです。

そんな時、大手スーパーのcolesが従業員を5,000人雇うと発表しました。
他の業種がクローズする中での発表だったこともあり、ローカル、学生、ワーホリなど、多くの人が殺到したようです。
結果colesは、被害が深刻だったホテル・航空業界の人たちを優先的に採用しました。

仕事を失ったホテル・航空業界の人たちを優先的に採用するという、colesの対応に感銘を受けました。

 

感染者数

2020年5月29日現在、オーストラリアの感染者数は7,000人強です
死者数は約100人です。

感染者数は3月半ば頃から一時的に増えましたが、1ヵ月もせずにピークは越えました。
ここ数週間の感染者数は、1日20人いかないくらいです。

 

コロナへの対策・政府の支援

オーストラリア政府は、3月18日から緊急事態宣言を発令しました。
ロックダウンではありませんが、行動・渡航・営業規制なども含み、実質ロックダウンといえます。
私が暮らしているブリスベンがあるクイーンズランド州では、個人に対して最高1万3,345ドル(約90万円)、企業には最高6万6,672ドル(450万円)高額な罰金もあります。

街中では人が減り、代わりに警官を見掛けるようになりました。
個人・企業ともに厳しく取り締まりを行っているようで、オーストラリア全体での罰金額は日本円換算で数十億円に達したという話も聞きます。

 

my-working-holiday4-3(ブリスベンシティの中心にある「ブリスベン・スクエア」にも、今はほとんど人がいません。)

 

my-working-holiday4-4(ショッピングモールの入り口に置かれている消毒液は、手で触れることなく自動で消毒液が出ます。)

 

my-working-holiday4-5(ある洋服屋さんの入り口です。入店人数制限・ソーシャルディスタンス・現金支払い不可について書いてあります。)

 

my-working-holiday4-6(お店の中は人同士のすれ違いを避けるため、一方通行です。)

 

my-working-holiday4-7(フードコートは完全に閉鎖されています。)

 

my-working-holiday4-8(フードコート以外の飲食店も、入店人数が制限されています。)

 

my-working-holiday4-9(スーパーなど、レジ前にはこうしたステッカーを張り、ソーシャルディスタンスを促しています。)

 

オーストラリアのコロナに対する経済対策は、手厚いです。
主なものとしてはJobKeeper PaymentCoronavirus Supplement(※)という保証があります。
※Coronavirus Supplementは、厳密にはJobSeeker Paymentという保証の一部です。

<AUSの経済対策>

最大給付額: $1500(2週間毎) x 約13回 = $19,500 (約146万円)
雇用主に対して支払われる、従業員への雇用助成金。
※売上規模により、昨年比30%もしくは50%以上の損失があることが条件

給付額: $550(2週間毎) x 約10回 = $5,500 (約41万円)
失業・求職中の個人へ支払われる給付金。

これらとは別に個人への経済支援措置として$750(約6万円)の給付が2回あったり、雇用主自身への給付金などもあります。

ただし、これらはすべてオーストラリア国民、もしくは永住者に対してのみの保証です。
ワーホリや学生、また就業ビザであっても、一部の職種しか対象になりません。

 

正常な生活に戻るまでの目途

オーストラリア政府は、今後3つのステップを踏みながら経済を戻していくとしています。

my-working-holiday4-10画像参照元: Australian Government Department of Health

  1. STEP1
    飲食店、小売店の再開(店内での飲食は10人以下)
    学校、図書館、公園の再開
  2. STEP2
    飲食店の店内飲食可能人数を20人以下まで緩和
    ジム、美容室の再開
  3. STEP3
    100人以下の集会イベントを許可
    フードコート、ナイトクラブなどの再開
    州間の移動許可

 

私が住んでいるクイーンズランド州には、より詳細な緩和計画があります。

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これに従い、5月15日からステージ1になりました。
そして6月12日からステージ2になり、7月からはステージ3にして正常な生活にほぼ戻る予定です。

 

政府に対する国民の評価

国民全体としては、オーストラリア政府の素早い対応に満足しているようです。
特に出入国規制が早く、それがコロナ拡大阻止に繋がったと評価しているようです。

現在、店内で飲食をする際は、名前・住所・電話番号などを紙に書かなければいけないので、それをバカらしいと言っている人もいます。
でも厳しい罰則もあるせいか、みんな政府のルールに従っています。

 

コロナ・私への影響

友達がみんな帰ってしまい、孤独です・・・

コロナによる影響は本当にたくさんありますが、中でも特に大きかったものは3つ。

1つ目は、仕事探しができなくなったこと。
2月末にファームを終え、3月からブリスベンに出てきて
「よし、これからシティーで仕事を見つけるぞ!」という時、コロナの影響が大きくなり緊急事態宣言が発令。
おかげで2ヵ月間何もできず、貯金をすり減らすだけの日々は精神的にも不安でした。

2つ目は、移動ができなくなったこと。
元々はブリスベンは早めに切り上げて、6月くらいから西オーストラリアの都市・パースに行ってのんびりしようと思っていました。
でもコロナのせいで、州を跨いだ移動ができなくなりました。
第2波があるかもしれないので、今は計画も立てられません。

最後に、周りの友人がみんな帰ってしまったこと。
緊急事態宣言発令が迫る中、コロナの影響で仕事がなくなり、また政府からの保証も期待できないワーホリビザの人は、ほぼみんな帰ってしまいました。
友達が一斉にいなくなり、孤独です。

「こっちでできた友達と、一緒にカフェとか旅行に行きたいと思っていたのに・・・・」

 

ワーホリならではの心配事

自分がコロナに感染するのも怖いけど、それよりも日本の家族がコロナにかかってしまう方が不安です。

もし重症化して隔離されてしまったら、最後の最後まで会うことができない・・・。
私も帰国できない。

そんなことを考えると、本当に心配です。

 

ワーホリと現地民・待遇の差

オーストラリア国民とワーホリでは、保証内容に大きな差があります。
0か100かといっても、いいくらいです。

それに対して、私は特に不満はありません。
国民を優先する国だと分かっていたし、それが当然だと思っていました。
でも、現地に残った一部の日本人ワーホリの方たちは、不満を感じているようです。

Twitterを見ると
「私たちは労働力としてオーストラリアに貢献しているから、不公平!
政府に抗議するために、署名を集めましょう!」という意見もあります。

 

私が現地に残った理由

こっちに残った理由はシンプルで、
「会社を辞めてまできたのに、苺を取っただけで帰るわけにはいかない!」と思ったからです(笑)

7年間も続けた仕事を辞めるには、それなりの決意が必要でした。
だからその分、ワーホリを満喫したかった。

シティージョブもやりたかったし、観光も色々行きたかった。
でも当時はまだ何もできてなくて、苺農園で働いただけ・・・
それだけで帰るのが嫌でした。

日本に帰国して「オーストラリアで何してきたの?」と聞かれた時、苺しか取ってこなかったとは言えないので。。

 

コロナが終わったあとのこと・・・

家族に会いたいです。

コロナがピークの時、
「家族がコロナにがかったらどうしよう。」
「そのまま会えなかったらどうしよう。」と思って、毎日が本当に不安でした。

でもそのせいで、離れて暮らすことになって、家族の大切さに気付いたんです。

「自分はこんなに家族が好きだったんだ。」

コロナがなかったら、本当は家族にもオーストラリアに来てもらって、1ヵ月くらい色々と案内してから一緒に帰国したかった。
でも、難しいですよね。

今は帰って、家族に会いたい。
それだけです。

 

スタイル
スタイル

今回お話を聞かせていただいた”erinaさん”。
家族に会えない日が続いていますが、めげずに明るく生活をしています。

その様子をブログで紹介してくれていますので、ぜひこちらも見てみてください(‘ω’)ノ

 

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