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【私のワーホリ】イギリスで過ごす私が受けたコロナの影響|20代女性

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まえがき

コロナによって、世の中が大混乱している昨今。
そんな状況下でも色々な事情を抱え、不慣れな土地で生活を続ける人がいる。
今回はその中でも、ワーキングホリデービザで海外に滞在している人に焦点を当ててみた。

ワーキングホリデービザは高い柔軟性がある一方、不安さも併せ持つ一得一失のビザ。
僕自身もこのビザでオーストラリアに滞在していた時、その特性に悩まされた経験を持つ。

「コロナ禍の中、雇用は保証されるのか?」

「現地の保証を受けられるのか?」

「帰国すべきか?残るべきか?」

今現在もワーキングホリデーでイギリスに滞在する女性に話を聞き、その心情を語ってもらった。
※6~7分程度で読めます。

 

私について

自己紹介

Mです。20代です。

2019年の1月にYMS(※)に応募して当選し、2019年7月にロンドンに来ました。
Youth Mobility Scheme: いわゆるイギリスのワーキングホリデービザです。

前職は地方公務員として、農業技術系の仕事をしていました。
ただ、ずっと続ける仕事ではないと感じていたし、いつか長期で海外に住んでみたいという想いから退職してワーホリに行くことを決めました。

元々、英語力はあまり高くなかったけど、「海外に住んでいれば、英語力くらい上がるだろう。」と思っていました。
でも、イギリスに来てから11ヵ月が経ち、まだ思ったように英語力が伸びていかないのが今の悩みです。

 

イギリスワーホリのきっかけ

イギリスを選んだ理由は、英語圏のワーホリで2年間フルタイム勤務ができるのがイギリスだけだったからです。
あと、ヨーロッパ旅行もしてみたいと思っていたので、立地的にもイギリスは最適でした。

私はYMSに申し込んで1回で当選したのですが、実はこれかなり幸運なんです。
このビザはとても人気で、非公開ですが、その倍率は10倍くらいと言われています。
中には8年間当たらない人がいると、聞いたこともあります。

そういった点で、私は本当にラッキーでした。
当選しなかったら、きっとカナダやオーストラリアを選んでいたと思います。

 

ビザの期間

私の場合、ビザの期限は2019年7月から2021年7月までの2年間です。

 

イギリスでは、なにをしているの?

日系のメディア企業で、パートタイムで働いています。
編集部という部署で、番組を予定通り流すための確認を行ったり、日本の放送を録画する際の各種チェックを行うのが主な仕事です。

パートタイムは夜勤のみで、また週5日で働けるわけではないので、あまり稼げません。
なので日中の仕事も探していて、そちらは英語環境の職場を見つけたいと思っています。

仕事探しは面接まではいくのですが、まだ採用には結びついていません。
ロンドンは移民に支えられている街なので、人種などで判断されることはありませんが、英語力では区別されます。
私の場合も、「英語力が足りなくて競り負けている。」と感じるので、また英語の勉強も頑張ろうと思っています。

 

コロナ・イギリスへの影響

コロナの広がり

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ヨーロッパにおけるコロナ感染は、(アジア圏に近い方)からじわじわと広がっていった印象です。
イタリア、フランス、ドイツと来て、イギリスにも広がっていきました。

 

【2020年 2月上旬】
イギリス国内で、コロナに注目が集まるニュースがありました。

シンガポール出張に行っていたあるイギリス人が、その後にフランスのスキーリゾートを訪れて帰国。そしてイギリス国内で検査をした結果、コロナ感染が確認されました。
さらにこの人は感染の自覚が無く、同じ山小屋に泊まっていた宿泊客10人以上にも感染を広げてしまったそうです。

それまでは私も「日本はコロナで大変そうだな。」という印象でしたが、この時期を境に警戒心が高まっていきました。

イギリス国内でコロナの認知が広がっていくにあたり、特に初期の頃は、
「コロナはアジア人が保有している。アジア人が持ってきた。」という差別意識がありました。
私は受けたことないけど、マスクをつけてバスに乗っていたアジア人が「降りろ!」と言われたり、暴力を受けたりといったことも聞きました。

 

【2020年 3月23日(月)】
ロックダウンがはじまりました。
これによって、ほとんどのレストランや小売店が閉まりました。

ただ完全な都市封鎖ではなくバスや電車は動いていましたし、入国制限などもありませんでした。
生活必需品のための買い物は自由にできましたし、運動のために1日1回外出することも認められていました。

ニュースを見ても、「マスクをするべきか?」という議論をしていて、「おそらく、不要だろう。」という結論になっていたりもしました。
警察がビーチや公園にいる人たちを注意する映像は流れますが、実際に罰金・逮捕などのシーンは見たことがありません。

その結果、しっかりと「Social Distance」「Stay Home」を実践している人がいる一方で、自由を尊重する国民性のためか、まったく危機感を持たず、ルールに従わない人も多くいます。

スーパーの中で、マスクもつけず井戸端会議をはじめる人。
ロックダウン中でも、公園でピクニックをしている人。

「まだまだ、感染者は増えるだろうな。」と、私は思いました。

 

感染者数

2020年5月23日現在、イギリスの感染者数は25万人以上死者数は約35,000人
感染者数・死者数とも、ヨーロッパで最悪の被害です。

感染者数は、ちょうどロックダウンを行った時期以降から急激に増加しました。
(今は快復していますが)ボリス首相自身も、3月下旬にコロナに感染してしまいました。

最近になり、政府は「ピークは越えた。」と発表しましたが、それでもまだ1日2,000人以上の感染者が出ており、死者数も数百人単位です。

 

コロナへの対策・政府の支援

イギリス政府は2020年3月23日(月)からロックダウンを行いました。
ただ、その他のヨーロッパ諸国と比較すると非常にゆるい内容でした。

外出規制はありましたが、実際は自由に近かったです。
警察から注意は受けるようですが、逮捕や罰金などの話は聞きません。
また他の国では当然行っている、入国者の隔離なども、ようやく6月からはじめるようです・・・遅過ぎですよね。

生活圏内では、このようなコロナ対策があります。

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(公園の様子です。園内にはソーシャルディスタンスを促す看板があります。)

 

my-working-holiday3-4(多くのスーパーでは入場規制をしているため、店内に人はまばらです。)

 

my-working-holiday3-5(小麦粉やパスタなどは、品薄状態が続いています。)

 

my-working-holiday3-6(セルフレジはパーテーションで区切られるようになりました。)

 

my-working-holiday3-7(でも外には入店待ちの行列ができることもあります。マスクをしている人は少ないです。)

 

イギリスでは事業主に対しての休業補償として、従業員の給与補償(Coronavirus Job Retention Scheme)があります。
これは個人が直接申請して受け取れるのではなく、事業主(企業など)から国に申請するものです。

<Coronavirus Job Retention Scheme>

  • 従業員1人あたりの給与を8割補償
  • 月2,500ポンド(約33万円)が上限
  • 最大8ヵ月 (2020年3月~2020年10月 ※延長の可能性あり)

最大20,000ポンド(約266万円)

また個人事業主に対しても同様の経済支援がありますが、これは現状3ヵ月間が上限(最大7,500ポンド)のようです。

 

正常な生活に戻るまでの目途

イギリス政府は、状況を見つつ段階的にロックダウンを緩和していくと発表しています。
指標としては「R (Repruduction) – 感染者1人がうつす人数 –」 を使用します。
「R」の値を1未満かつ、なるべく低く持つことで徐々に規制が緩和されていきます。

my-working-holiday3-8画像参照元: GOV.UK

  • ロックダウン (R ≧ 1)
  • STEP1 (R < 1)
    建設業・製造業など、また公園の再開
  • STEP2
    学校の再開
  • STEP3
    レストラン・カフェなどの再開

ボリス首相は5月10日の発表で「感染のピークを越えたので、徐々に規制を緩和していく。」と発表しました。

そして翌日5月11日からはSTEP1となり、公園などが使えるようになりました。
今後の予定では6月からSTEP2に入り、学校を再開。
そして、レストランやカフェなどが再開できるSTEP3は7月からの見込みだそうです。

でも、実際はまだまだ感染者が多く、毎日100人以上の死者も出ており、私はイギリス政府の規制緩和は見切り発車であると感じます。
そして、私と同じ意見を持っているイギリス人は多いようです。

 

政府に対する国民の評価

ヨーロッパ最悪の被害となってしまったイギリスですが、政府に対して世論はあまり否定的ではありません。
BBCニュースなどを見ても批判はなく、淡々と現状について説明するような内容です。

否定的な意見を挙げるとすれば、「ロックダウンは厳し過ぎる。」というもの。
コロナ対策への成否ではなく、規制自体にストレスを感じているという主張です。

こういった考え方もあるため、イギリスではルールに従わない人もいます。
ただ日本とは違い、感染しても感染者を責める雰囲気はなく、その点では居心地がいいと感じます。

 

コロナ・私への影響

元々はヨーロッパ旅行に行きたかった・・・

元々イギリスのワーホリに来た理由の1つに、ヨーロッパ旅行にたくさん行きたいというのがありました。
今年の2月に旅行計画を立てはじめた時、ちょうどコロナが広がりはじめました。
おかげで、どこにも旅行に行けなくなってしまったのは辛いです。

イギリスは出入国規制をしていませんが、さすがに「海外旅行は控えるべき。」という空気はあります。

「いつ行けるんだろう?
私のビザが切れる2021年の7月くらいには、行けるようになるのかな?」

仕事や収入面への影響は、ほぼありません。
4月中旬からはリモートに切り替わりました。
通勤がなくなり、家に閉じこもることが多くなったので、運動不足です。

だからといって、運動のために積極的に外出したいとは思いません。
これから規制が緩和され、徐々に街に人が戻っていくのが怖いです。

自分の身は、自分で守るしかありません。

 

ワーホリならではの心配事

医療面はとても心配です。

元々私は、1年間分の海外旅行保険にしか入ってきませんでした。
イギリスにはNHS(※)という保険制度があるので、残りの1年はそれでカバーしようと思っていました。
NHS: イギリスの国民健康保険。
6ヵ月以上滞在するビザを持っていれば誰でも加入でき、医療費は原則無料。

ただ現在、NHSで利用できる病院はパンク状態です。
コロナ感染者へ医療のリソースが割かれてしまっているため、コロナ以外の病気・事故であっても適切な治療は受けられないでしょう。
また海外旅行保険を延長して日系の私立病院に行ったとしても、状況が状況だけに、対応してもらえない可能性もあります。

絶対にコロナにかかれません。
それに、他の病気や怪我をすることもできません。

 

ワーホリと現地民・待遇の差

イギリスの場合、ワーホリと現地の人との差はあまり聞きません。
同じ期間働いていたら、同じ保証を受けられるという感じです。

もちろん中には「給料は出せないけど、籍だけ残しておくか、辞めるか選んで。」と言われたワーホリの人の話も聞きますけど、きっとそれは雇用主次第だと思います。

給与補償(Coronavirus Job Retention Scheme)を申請するのは、個人ではなく事業主です。
なので、ワーホリだからというよりは、働いた期間・申請する給与額などは雇用主によるところはあると思います。

 

私が現地に残った理由

私の場合、ロックダウン後も仕事を続けられたし、それに今日本に帰っても逆にやることがないと思ったので残ることにしました。

私は地元が福岡なのですが、現在国際線は東京と大阪の空港しか開いてないと思います。
そうすると、東京/大阪で2週間隔離・・・その後、福岡で2週間隔離・・・。

そこまで時間をかけて帰る理由がないです。
それに私が帰国する過程で感染して、もし日本の家族にうつしてしまったらと考えると、やはり帰る気にはなれませんでした。

私はこっちに残って、イギリスと一緒に状況を見守ろうと思います。

 

コロナが終わったあとのこと・・・

コロナのせいで、当たり前にできていたことができない世の中になってしまいました。

当たり前のこと・・・
友達と会ってご飯を食べたり、カフェに行っておしゃべりしたり。

今はそんなこともできません。

状況が良くなったら、きっとそんな普通のことがしたくなると思います。

あとは、旅行に行く計画をどんどん立てたいです。
YMSのビザが終わった時にコロナが終息していたら、「また長期で海外に住んでみたいな。」って思います。

 

スタイル
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今回お話を聞かせていただいた”Mさん”は、ご自身でもブログを運営し、イギリスワーホリで使っている便利なアプリのことや、ヨーロッパ旅行の情報発信をされています。

興味がある方は是非見てみてください(‘ω’)ノ

 

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