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【初心者向け】フォニックスって幼児英語でよく聞くけど、そもそも何?なんで大切なの?

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  • フォニックスって、そもそも何?
  • なぜみんな注目しているの?やることのメリットは?
  • 発音の練習は早い方がいいとは聞くけど、やっぱり幼児期からはじめるべき?

幼児向け英語教材・英語番組で「フォニックス」という言葉、よく耳にしませんか?

なんとなく「英語の発音に関すること」ということはわかりますが・・・
具体的なことがわからない方もいるかと思います。

今回は・・・

  • フォニックスとは何か?
  • フォニックス学習のメリットは?
  • 始める時期は?

これらについて、実際に娘とフォニックスを学んできた私の経験談も踏まえて、詳しく紹介したいと思います。

 

フォニックスとは

英文字と音のルールのこと

what-is-phonics1フォニックスとは、英文字のスペルと発音の間にあるルールのことです。

まず、英単語におけるアルファベットの発音は、ひらがなのそれとは根本的に違います。
例えば、ひらがなは50文字で構成されていて、どんな単語でも「あ」の発音は変わりません。

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一方で、アルファベットの「ABCD」は、「エィ、ビー、シー、ディー」と覚えたはずですが、実際の単語を読む時は以下のように異なる発音になりますよね?

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実は、私たちが最初に学ぶアルファベットの読み方は「アルファベットの名前」のことなのです。
そしてこの「アルファベットの名前」は、実際に単語の中で読む発音(※)とは違うことがほとんどです。
※フォニックス学習では、「アブクド読み」と呼びます。

例えば、「bed」という単語を「アルファベット読み(アルファベットの名前)」で読むと、正しい発音が分かりません。

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しかし、フォニックスの「アブクド読み」を知っていると、自然と正しい発音に辿り着くことができるのです。

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こういった「アルファベット読み」「アブクド読み」、さらに3文字(子音+母音+子音)の場合などにおける、文字と音の間にある様々なルールを「フォニックス」といいます。
そして、それらを学ぶことがフォニックス学習です。

子音+母音+子音
子音+母音+子音の3文字とは、最初と最後の音は子音、真ん中が母音となっている単語のことで、例えば「bat」などはそれに該当します。

b(子音) + a(母音) + t(子音)

他にも・・・
cow, fin, fox, cat, hay, mop, boy, buspan, toy

フォニックスでは、これらの簡単な作りの3文字単語から発音を学んでいきます。

 

「アブクド読み」を知ろう!

フォニックス学習は、日本の児童英会話教室でも広く取り入れられています。
そして、多くのフォニックス学習カリキュラムは、まず以下のような「アルファベット読み」と「アブクド読み」の2つをしっかりと覚えることから始まります。

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ここでアブクド読みが身についたら、次は先程紹介したような3文字の音(子音+母音+子音)を学んでいきます。

 

ちなみに知人のアメリカ人講師が言うには、アメリカの小学生も「アルファベット読み」と「アブクド読み」の2つをしっかりと教わるそうです。
アルファベットの名前はABCの歌で教わり、その後はこんな風にしてアブクド読みを教わると言っていました。

A(エー)
says a(アッ), a(アッ), a(アッ), apple(アッポー)

B(ビー)
says b(ブッ), b(ブッ), b(ブッ), bed(ベット)

C(シー)
says c(クッ), c(クッ), c(クッ), cat(キャット)

 

ともともママ
ともともママ

フォニックス学習のおかげで、英語圏の子供たちは6, 7歳でも多くの単語(1,200~3,000語)を正確に発音し、スペルも書けるようになるそうです。
母国語だからこそ、徹底して訓練されるんですね。

 

フォニックスの3大メリット

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フォニックス学習が英語学習の入門編として重要だということはわかりましたが、学んだ結果、一体どういう効果が期待できるのでしょうか?

フォニックスを学ぶ大きなメリットは3つあります。

①発音が圧倒的に英語っぽくなる!

日本人はどうしてカタカナ英語になりがちなのか?なぜ正確に発音できないのか?
それは英語には、日本語にはない音がたくさんあることが関係しています。

例えば日本語の「ア」の発音は1つだけですが、英語の「ア」の発音は5つもあるんです!

発音記号 解説 単語
ʌ 短い母音 cut, sun, hut, run, bus
æ 「ア」と「エ」の中間 cab, hat, tap, bad, chat
ɑ 「ア」と「オ」の中間 cotton, hot, top, not, box
ai
au
二重・三重母音 rice, fire, our, cow
ə 弱く発音する曖昧母音 apart, support, material

 

ともともママ
ともともママ

英語は「ア」の発音、多過ぎ!
日本人はすべての「ア」を再現しきれないから、日本語なまりの英語発音になっちゃうんですね~^^;

 

この大量にある母音の発音を、フォニックス学習では次のように学びます。

例えば「at」の発音とスペルを学んだら、これの前に子音を追加し、同じ発音の単語を集めて覚えていきます。

「at」を覚えたら・・・
  • 「b」を追加 → 「bat (こうもり)
  • 「c」を追加 → 「cat (ねこ)
  • 「f」を追加 → 「fat (太った)
  • 「h」を追加 → 「hat (帽子)

 

「at」が終われば、次は「wa」「air」「ate」「ea」「aw」・・・。
「at」と同様に、同じ発音の単語をたくさん集め、ひたすらまねて覚えます。

単語をたくさん集める!
  • 「wa」: wash, watch, warm
  • 「air」: hair, pair
  • 「ate」: mate, late
  • 「ea」: sea, team, ear
  • 「aw」: law, caw, saw

 

難解な発音記号「ʌ」「æ」「ɑ」「ai/au」「ə」は一切なし!
同じ発音のものをまとめて何度も発音して覚えるから、幼児でも学べるのです!

カタカナから派生した音ではなく、英語の音から直接覚えていくため、結果的に英語らしく自然な発音が身につくのです^^

 

②英単語を覚えるのが早くなる!

フォニックス学習で文字と発音の規則性が身につくと、はじめて出会う単語でも、スペルを見ただけで発音できるようになります。
逆もまた然りで、発音を聞いただけでもスペルが分かるようになります。

つまり、英単語を覚えるのが圧倒的に早くなるのです!

逆にやっておかないと、こんな弊害が・・・

フォニックスを知らないと、英単語を無理やりローマ字読みで覚えることになるので、英語の習得が難しくなってしまいます。

例えば私も中学校から英語を学びましたが、ローマ字を先に習っていたため、「apple」と「orange」で「a」の発音が変わる理由がわからず、覚えるのにすごく時間がかかりました。

ともともママ
ともともママ

orange」の発音は「オンジ」ですが、私は「オンジ」と唱えてながら書いていました^^;
もしフォニックスを学び、「a」は「エ」と発音することもあると知っていれば、こんな非効率なことはせず、もっと自然に英単語を覚えることができたのになぁ・・・と思います。

 

③小学生になってからも、授業で落ちこぼれない!

小学生になると、英語の授業がはじまります。
※正確には、小学3・4年生は「外国語活動」、小学5・6年生は「外国語(英語)」です。
以下に詳しくまとめてあります。

https://style-pedia.com/english-class-in-elementary-school/

 

扱う内容は教科書CDの聞き取りや、自己紹介のスピーチなど様々ですが、中にはこんな活動もあります。

例えば啓林館の小学校英語の教科書「Blue Sky elementary」。
5年生のUnit3「I sometimes walk the dog.」には以下のようにアルファベットを書き取る活動があります。

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参照元: 新興出版社啓林館

紫部分には、以下のように書かれています。

★読み方に関しては、ここでは名前読みを中心に指導するが、音声に続けて音読みや単語をまねる際は以下のように発音させるとよい。

f…上の前歯を軽く下唇に当てて「フッ」と息を出す。
h…「ハ」という無性音を短く出す。
k…「クッ」と、のどの奥で破裂音を出す。
l…舌先を上の歯の裏に付けて「ル」という。
t…舌先を歯の裏に付けて「トゥッ」と破裂させる。

 

ここに書かれている内容は、ようするにフォニックスの「アブクド読み」です。
しかし小学校ではフォニックスを教える時間が設けられていないため、元々フォニックスを知っている子供たちと、そうでない子供たちでは、ここで差がついてしまうかもしれません。

小学校で英語の授業がはじまる前にフォニックスを知っていれば、こういった活動にもしっかりとついていくことができるでしょう^^

ともともママ
ともともママ

小学校の授業時間だけで、アルファベット読みとアブクド読み両方を身に着けるのは不可能に近いと思います。
授業で置いてけぼりにならないためには、家庭での復習、もしくは先取り学習でフォニックスを学ぶ必要がありそうですね。

 

フォニックス学習、何歳からやる?

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多くのメリットから、フォニックス学習を家庭で取り入れた方がいいということはわかりました。
では、具体的に何歳くらいからやっておいた方がいいのでしょうか?

 

3~5歳までに始めるのが理想

私の場合、2人の娘には0歳から英語の早期教育をはじめました。
また以前に親子英語サークルを運営しており、そこで多くの親子を見てきた経験から、フォニックスを学ぶのは3歳くらいからがベストかと思っています。

私がこう考える理由は、この時期の子供たちがいくつかの特性を持っているからです。

  • まねること(発音)が上手!
  • 聞き取る能力が高い!
  • 繰返しが多い単調な学習も、工夫すればノリノリ(^^♪
  • そして、とにかく素直(笑)

言語を効果的に学ぶには、まさに黄金期
絶対音感なども、この時期に身につくといわれています。

わが家の場合、長女と次女はフォニックス学習を3歳頃からスタート。
その結果、2人ともアルファベットはアブクド読みで発音するようになり、英検5級レベルの単語(600語)なら、初見でもスラスラ読めます。

また、小3の長女は公文で英語の書きとりをやっていますが、ローマ字を学ぶ前にフォニックス学習をやってきたおかげか、私のようにローマ字読みで単語をつづることはありません(笑)

私の周りで英語を学んでいるお子さんたちも、小学生になる前の5歳くらいまでにフォニックスを習得し、次に英語絵本の音読へ進んでいる子が多いです。

 

遅くとも、ローマ字を学ぶ3年生までに

3歳~5歳を過ぎてしまったからといって、フォニックスを学ぶのが遅すぎることはありません!
子供たちは、大人と比べれば、まだまだ言葉に柔軟に対応できます。

しかしそれでもフォニックスを学ぶなら、ローマ字を学びはじめる小学3年生までには取り組むべき!

英語の読み書きを進めるうえで、厄介な存在は「ローマ字」です。

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(小3長女が練習しているローマ字)

ローマ字は日本語をアルファベットで表記したものなので、結局発音は日本語です。
しかしそれを知らない子供たちは、ローマ字のルールを英単語の読み書きにあてはめてしまい、結果、英単語のスペルを覚えるのに時間がかかってしまうことがあります。

ですから、お子さんがローマ字と英語の間で困惑することがないよう、ローマ字を習う前にフォニックスを学んでおくことをおすすめします!

 

まとめ

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フォニックスとは、英文字のスペルと発音の間にあるルールのこと。
英語を学ぶ上で、欠かせない基礎的な部分です。

フォニックスを身につければ、英単語の正確な発音とスペルが分かるため、覚えるのが早くなります。
そしてこの能力は、小学校の英語の授業に生きてくるのです。

「よし、これから子供の英語学習を始めるぞ!」という方は、ぜひフォニックス学習からスタートしてみてください!

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ABOUT ME
ともともママ
元小学校教員の英語好きアラフォー主婦。<br> 娘と英語の学び直しをしたら、いつの間にか英検準1級・TOEIC775点取得!<br> 現在は小学生になった娘たちの英語力アップを目指し、親子で奮闘中です^^