- 明光義塾との違い
- 「ESL club」利用者の属性
- 実際のレッスンの様子(動画あり)
「ESL club」は個別指導で知られる「明光義塾」を運営する「株式会社明光義塾ネットワークジャパン」の一事業。
英検の実績が顕著で、当ブログの子供英語ライターさんも以下のように言ってました。
「ESL club」知ってます!
娘が英検受験した時、ブログをメッチャ参考にしました!
ただ、けっこうイイお値段で・・・
「どんな人が通うんだろう?」って思っちゃいます。。
調べてみると、確かになかなか”イイお値段”!
今回は「ESL club事業責任者 兼 明光義塾英語教科責任者 岡山太 さん(※)」とお話をする機会をいただいたので、ライターさん同様、多くの方が抱くであろう疑問をストレートにぶつけてみました。
※岡山さんは2023年12月をもってESL clubを退職なさっています。現在、岡山さんの後継者へのインタビュー記事を作成中です。
Contents
ESL club vs 明光義塾
英語習得には60年かかる
早速、料金のことを聞いてみます。
同じ週1回のレッスンで、なぜこんなに大きな差が出るのか?
「明光義塾」を含む他の塾と、何がそこまで違うのか?
ESL club | 明光義塾 ※同じ会社の主力事業 |
|
---|---|---|
月額 ※税込み |
52,800円 | 13,200円 |
レッスン数 | 週2回 | 週2回 |
「まず日本人が英語を習得するには、3,000時間程度の学習が必要と言われます。
これを週1回1時間のレッスンで実現する場合、1年が約52週間なので60年かかることになります。
いくらレッスンの質が良くても、『それって、本当に英語身に着くの?効率的なの?』と思ってしまうんです。」
岡山さんは、英会話スクールに通ったことはなく、大学も理系。
※留学もイギリスに1ヵ月のみ。
「スクールに通っても、本当に話せるようになるの?」
そんな疑問を持ち、自ら「言語習得理論」などの書籍を多く読み、得た知識を元に週次で学習計画を立て実践。
結果、英検1級やTOEFL100点を達成したという、原体験を持っています。
「週1レッスンじゃ、計算上60年かかっちゃうよ。」
ふむ、確かにその通り。
では岡山さん・・・「ESL club」さん・・・
あなたたちは、それをどうやって解決しているのですか?
「多くの英語塾はレッスンの質のみにフォーカスしていますが、私たちはレッスン中心に英語学習を考えていません。
1レッスンではなく1週間全体という視点を持ち、一人一人に合わせた学習を日別にデザインしています。
さらに、レッスン外でやる内容を子供だけでもできるレベルまでブレイクダウンする。
これはおそらく、うち以外やっていないと思います。」
日別にタスクを決めるといっても、一日の学習時間は15~30分程度と現実的な範囲。
ただし巷の学習塾のように宿題をポンと出し、「来週までにやってきてね。」ではダメだと言います。
言語取得には日々の継続的なトレーニングが必要ですが、毎日コツコツやる子ばかりでなく、塾の前日に一気にまとめてやる子もいます。
「それは生徒さんのやる気の問題ではなく、そもそもレッスン外の活動が考慮されてこなかったことが原因なんです。
『ESL club』では、レッスン外の学習における質と量を最大化するために、レッスンがあります。
正しい学習方法をマンツーマンで教え、子供たちの興味を引き出してあげる。
『楽しい!』『もっとやりたい!』と思ってもらうことが、レッスンの目的なんです。」
講師の採用: 英語力以外に求めること
「採用基準は、もちろん英語力。
加えて、『相手をもっと喜ばせたい』と思う貢献意欲を持っているか。
生徒さんや親御さんの“憧れ”となるようなアイデンティティを持っているか。」
「週次&日別に個別の学習計画を作る」ことが、高い価格設定となる大きな理由。
さらにもう1つ、大きな要因として岡山さんは「講師の質」を挙げておりました。
「本気で厳選しているため、マスに展開して価格を下げることができない。」
これは高い塾にありがちな言い訳か?と思いきや・・・
「あ、これは僕が受けても不採用だ。。」と思うほど、こだわり抜いて講師を選んでいました。
※疑り深くて、すいませんでした(._.)
- 英語力
英語力はCEFRで「C1」以上・・・
「英検1級」「TOEFL 95」「IETLS 7」以上が必須!
※「TOEIC L&R」だけだと、満点でも不採用。「喋れること」を証明する資格が求められます(‘ω’)ノ
画像参照元: 文部科学省
- 貢献意欲
「とりあえずこの時間働けば、これだけ給料もらえるから・・・」
こういった姿勢の方は、どんなに英語力が高くても絶対に不採用。
逆に「どうやったらもっと相手に喜んでもらえるか?」と、自分なりに工夫し、その過程を楽しめる方のみを採用しているとのことです。
- アイデンティティ
「ESL club」の講師は、雇用形態的にはアルバイト。
そのため、学生さん~20代前半までの方が中心となります。
そして、この年齢(若さ)で先に上げたような英語力を身に着けているとなると、自然と海外経験がある方が多くなります。
※大学は、帰国子女受験で早慶やICUなどが多い。
「日本だけで生きてきた人に比べ、うちの講師は実際に『世界』を見ており、それをよりリアルに捉えている。
だから価値観に多様性があり、社会的課題への関心も高い。
こうした講師は、生徒たちに『英語の先に待っている未知のワクワク感』を与えることができる。
親御さんも『うちの子も、こんな風に広い視野を持って欲しい』と思ってくれる。
生徒さんと親御さん、双方にとって憧れて欲しいアイデンティティも持っていることも、非常に重要です。」
僕は、、、身近に海外経験が豊富な人がいなかった。
自分が海外に興味を持ち、行動に移せたのが27歳。
そして英語を覚え世界を見てきた頃、すでに30歳を過ぎていた。
(27歳、初めての海外@オーストラリア)
「あの時、行っておけば。。」という後悔がない分、今の人生には満足している。
けど、1つだけワガママを言っていいなら
「もっと小さい頃に『世界』という可能性を知りたかった。選択肢を増やして欲しかった。
高校生くらいまでに、もし『日本以外』という選択肢があったら・・・少し違った人生を選んでいたかもしれない。」
英語を通して、世界に触れる。
しかも、年齢の近い講師から。
「そんなの惹きつけられてしまうに決まってるじゃないか。」
僕には無かった環境がある「ESL club」の生徒さんを、羨ましく感じてしまいます。
【動画】レッスンを見てみよう!
では、どんな方が講師なのか。どんなレッスンなのか?
→見てみましょう!
子供英語のライターさんも感想を教えてくれたので、参考にしてください(‘ω’)ノ
「リップル」みたいなオンライン英会話と違い、講師が日本人なので日本語と英語で上手に引き出してくれました。
長女は元々シャイで、特に高学年になってからあまり英語を喋りたがらないけど、無理に英語だけで進めないので結果的にけっこう英語で話していましたね。
あと講師の方が会話をそのまま英訳しながらタイピングしてくれるんですけど、あれはかなり高い英語力が必要・・・私とかにはできないなぁ、と思いました。
≫無料体験レッスン: ESL club
「明光義塾でも、いけちゃいますよ!」
意地悪な質問も、投げてみました。
「岡山さんは、『ESL club』でも『明光義塾』でも英語カリキュラムを作っている。
じゃあ、なぜ『明光義塾』でも『ESL club』と同じことができるようにしないんですか!?」
「ぶっちゃけ、環境が整えば『明光義塾』でもいけちゃいますよ!
究極的には独学でもできるという、自分の原体験を信じてやっているので。」
「安く広く届けたいという気持ちも、もちろんある。」と、岡山さん。
ただ実際は、先に挙げた理由から「ESL club」でマス展開は難しい。
だから代わりに、ツールやノウハウを「明光義塾」に渡しているとのこと。
5教科をやっている「明光義塾」。
各教室長の英語に対する意識も異なれば、講師採用も自身が携わっているわけではないので、やはり「渡した”武器”をうまく使えてない。」とは感じるそうです。
それでも英語熱が高い教室長がいるところでは、小学生で英検準2級を取るという成功事例もあると教えてくれました。
≫公式HP: ESL club
どんな方が利用するの?
リテラシーが高い、親御さん
冒頭でライターさんも気にされていたポイント。
「内容は素晴らしくても、一般的な家庭で即決できる金額ではない。
どんなご家庭の方が利用するのでしょうか?」
「まず親御さんが英語に投資をしておくことで、今後お子さんが得られる機会の多さを理解している。つまり、リテラシーが高い。
そして、そういった方は自然と収入も高い傾向にある。
グローバル企業のコンサルをやっていたり、自分で事業をしている方も多いです。」
よくあるのは、お子さんを巷の英会話スクールに2年くらい通わせて「喋れるようにならないけど、この英会話でいいの?」と親御さんが危機感を持つケース。
これは自身が英語が喋れたために機会を得た、もしくは喋れなかったために機会を失ったという実体験があるから。
「みんなと一緒に楽しんでるから、今のまま通わせておこう。」という方は、まず来ないとのことです。
※まったく濁さずに答えてくれたので逆に驚きました・・・正直な方ですよね、岡山さん。
小3開始で英検準2級を取る、お子さん
「ESL club」へは、小3・小4くらいから通い始める生徒さんが多いようです。
理由としては英語学童が終わる頃だったり、中学受験で英検が必要になるため、準備を開始するタイミングだったりするため。
「ESL club」を利用する方の多くは、大きな目的としては「英語で可能性を広げたい(広げてあげたい)」と思っている。
英検は成長の指標として使っているとのことです。
小3・小4からスタートし、小学生のうちに英検準2級がアベレージケース。
週2回レッスンを受けていれば、英検2級くらいまでは普通に合格されていくそうです。
▲伸びない子の特徴
どんなにカリキュラムが優れていても、伸びない子も一定の割合でいるはず・・・
少し突っついてみましょう(‘ω’)ノ
「もちろん伸び悩む子もおり、私たちが至らない場合も多々あります。
ただ・・・言いにくいのですが、その原因が親御さんの姿勢にあることも少なくないように感じています。
『先生こう言ってるから、こう答えようね!』というのは、子供から考える機会を奪う。
『上の子はできたんですけど。。』という何気ないお母さんの言葉は、子供から自信を奪ってしまうんです。」
我が子を心配し応援する姿勢が、逆効果になることは寂しい。。
ただ「傾向としては、そういったものがある。」と、岡山さん。
こうした時、「ESL club」ではスクールマネージャーから正直に親御さんに伝えるそうです。
この辺りも、マス展開してないからできるサポートなのかもしれませんね。
(渋谷校スクールマネージャー・石垣さん)
自分で自分の人生を生きていく
「大学から社会に出る時になっても、多くの日本人は自分で考える力が身に着いてない。
つまり、自分で自分の人生を生きていく準備ができてない。
そしてそのまま大人になった結果、40~50代になって
『あれ、俺の人生ってこれでいいんだっけ?』と、ようやく気付く。
そこが、すごくおかしいって思っているんです。」
岡山さんは、英検の合格者を増やしたくて「ESL club」をやっているわけではない。
だから模範解答をただ教えるようなことはせず、必ず生徒さんから意見を引き出す。
英語でも、日本語でもいいから。
受け身の姿勢で生きていくことは、今後どんどん難しくなっていく。
必要とされるのは「答えのない問いに対して自ら探求し、自分なりの答えを見つけて実践できる人を育てる」教育。
「人が社会を作る。そして、教育が人を作る。
だから教育が変われば社会、そして世界が変わる。
人口問題・環境汚染・貧困・戦争などの『答えのない問い』。
こうしたものに対峙した時でも、自分なりに探求し答えを見つけられる人になって欲しい。
そうすれば・・・
『彼らが未来を担う時、社会はもう少し良くなってんじゃないかな?』って思うんです、私は。」
変わっていく「世界」を、楽しむ側になるか? 取り残される側になるか?
「英語力」と「探求する力」を両翼に携え、未知の世界を悠々と飛び回れる人になっていってください。
基本情報
講師
講師は全員「英検1級」「TOEFL 95」「IETLS 7」以上の英語力に加え、豊富な海外経験を持っています。
そして取材した日、たまたま出勤していた楠山先生も・・・
- 英語力: IELTS 7.5
- 小学校: シンガポール
Dover Court Preparatory School
- 中学校: タイ
Harrow International School Bangkok
- 高校: 日本
国際基督教大学高等学校
- 大学: イギリス
Newcastle University
完全に僕が会ったことない経歴の方・・・仕上がってますねぇ( ゚Д゚)!!
「『やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。』
『山本五十六』の言葉ですが、このループを大切にしています。
まずは自分自身がお手本を示す。そして、出来たらしっかりと褒める。
こうすることで小学生でもスムーズに理解し、同時に自己肯定感を高めてあげることができます。
英語を活かしながら教えることは、楽しいです!」
料金
入会金 |
月額 (週1回) |
月額 (週2回) |
レッスン時間 |
定員 |
マンツーマン @オンライン |
マンツーマン @渋谷校 |
セミプライベート @渋谷校 |
---|---|---|
¥22,000 | ¥22,000 | ¥22,000 |
– | ¥58,300 | ¥44,500 |
¥52,800 | ¥85,800 | ¥60,500 |
45分 | 90分 | 90分 |
1名 | 1名 | 2名 |
タイムテーブル
オンライン校
月・火・木・金 | 土 | 水・日 |
---|---|---|
– | 10:00 ~ 10:45 | 休日 |
– | 11:00 ~ 11:45 | |
– | 12:00 ~ 12:45 | |
– | 14:00 ~ 14:45 | |
– | 15:00 ~ 15:45 | |
16:00 ~ 16:45 | 16:00 ~ 16:45 | |
17:00 ~ 17:45 | 17:00 ~ 17:45 | |
18:00 ~ 18:45 | 18:00 ~ 18:45 | |
19:00 ~ 19:45 | – |
渋谷校
月・水・木・金 | 土 | 火・日 |
---|---|---|
– | 10:00 ~ 11:30 | 休日 |
– | 11:45 ~ 13:15 | |
14:45 ~ 16:15 | 14:20 ~ 15:50 | |
16:30 ~ 18:00 | 16:05 ~ 17:35 | |
18:15 ~ 19:45 | 17:50 ~ 19:20 |
アクセス(渋谷校)
〒150-0002
渋谷区渋谷1-8-6 宮益坂STビル10階
※1階にある「Dr. Strech」が目印です。
受講の流れ
- 学習目的・学習履歴に関するWEBアンケート
- カウンセリング(20分)
- 無料体験レッスン(45分)
- ご契約
こんな方におすすめ
- 英会話スクールの効果に疑問を持った方
- 英語学童が終了し、環境から学習で英語を伸ばすフェーズの方
- 中学受験で英検が必要な方
- 将来的に留学をさせたい方
- 「英語で可能性を広げて欲しい」と思っている方
≫無料体験はこちら: ESL club
あとがき
取材を進める最中、徐々に岡山さん(岡山家?)への興味が湧いてしまい、気づけば教育方針などの個人的な質問もしていた。。
その中から2つ、参考になりそうなお話を紹介させてください。
「子供には、1つも習い事やらせていません(笑)」
教育に対して熱い想いを持っている、岡山さん。
お子さんには、どうやって英語を教えているのだろう?
僕の疑問に対し、岡山さんは少しはにかみながら言った。
「5歳と2歳の子供がいますが、何もやってないんですよ。
習い事とかも、一切させていません(笑)」
岡山さんは、自身が大人になってから独学で英語を身に着けた経験をしている。
そのためか、逆に「英語なんて、やりたいと思ったらいつでも身に着けられる。」と思っているところがあるのだそう。
「一番気を付けないといけないのは、親が押し付けて嫌いになられちゃうこと。
嫌いになられちゃうと、さすがにキツイですからねぇ。」
(教材の中には、楽しそうな英語絵本もありました☆)
ただし、大人になってからの英語学習では取り戻せないものが、2つだけあるという。
それは「発音」と「リスニング」。
「音」に関するところはどうしても差が出てしまう。
そのため岡山さんは、お子さんに「Youtubeは英語で見ようね。」と言っているそうです。
日本語の学習が始まる前に、興味のあるものから英語に触れさせておく。
これだけでも、カタカナ発音を回避することができるそうですよ(‘ω’)ノ
「保育園の先生が人を叩いていいといったら、叩いていいの?」
教育方針で、岡山さんが一番大切にしていること。
それは、絶対に子供に決めさせるようにしていることだそうです。
「どれがいいの?」
「どうしてそう思うの?」
こうした質問を使って、子供の意見を引き出す。
「時には正解を少しズラして・・・
『保育園の先生が言ってたから、そう思うんだ。
そしたら、保育園の先生が人を叩いていいって言ったら、叩いていいの?』なんて質問をしてみたりもしますよ(笑)」
「自分で考え、自分で決める」という本質的な能力は、皮肉にも与え過ぎることで逆に奪われてしまうもの。
だからこそ、親が決めない・親が解(かい)を与えない。
=「自分で決めさせて、たくさん意見を聞いてあげる」ということを、非常に大切にしているとのことでした。
「答えのない問いに対して自ら探求し、自分なりの答えを見つけて実践できる人を育てる」
これから起こるべき教育を作り、
人を作り、「世界」を変えていく、岡山さん。
岡山さんが見ている「世界」を理解し実践していく、講師たち。
講師たちが見てきた「世界」に憧れ、英語の先に広がる「世界」にワクワクしている、生徒たち。
扉の向こう広がる
・・・知らない「世界」・・・
覗いてみたいと思いませんか?