- 種類が違う3つサービスの特徴や費用感
- それぞれを実際に利用した体験談
- 3種類やってみて、どれが一番効果を感じたか
Contents
私について
自己紹介
外資系メーカーで事業企画の仕事をしています。
前職も外資系で、そこでは市場調査などをしていました。
年齢は30代半ばです。
学生時代、英語は得意でした。
大学受験時はセンター試験で満点(自己採点)を獲得、さらに受験科目が英語のみの某国立大学にも合格することができました。
卒業後は日系企業に就職しました。
仕事で英語を使うことは無く、そんな環境にもどかしさを感じたまま忙しい日々を過ごしていました。
しかし数年が過ぎた頃、「このまま得意だった英語を放っておくのはもったいない。」と思い立ち、市場価値を高めておく意味でもとりあえずTOEICスコアを上げようと奮起。
元々受験英語は得意だったこともあり、TOEICスコアは700点台後半まで伸ばすことができました。
ただやはり「英会話力」を磨く機会には恵まれず、そのまま30歳手前になってしまいました。
その後転職をして外資系企業で働きはじめると、少しずつですが英語を使用する機会が増えていきました。
ここで求められたのは、今までやってきた「テスト対策英語」ではなく、コミュニケーションで使用する「生きた英語」。
「実践的に使える英語を習得したい!」という気持ちから、英会話サービスの利用を検討しはじめました。
利用したサービス3種
これまでに種類が違う3つの英語サービス(英会話スクール・オンライン英会話・コーチング英語)を利用してきました。
それぞれの利用期間や費用などについては、以下の通りです。
※各サービスのレビューは、後ほど時系列順に触れていきます。
GABA | Bizmates | ENGLISH COMPANY |
|
---|---|---|---|
タイプ | 英会話スクール | オンライン英会話 | コーチング英語 |
利用時期 | 2015 ~2017年 |
2018年 | 2020年 |
利用期間 | 約2年間 | 約1年間 | 2ヵ月 |
総費用 | 100万円 (2年間) |
7~8万円 (1年間) |
40万円 (2ヵ月) |
公式HP |
英会話スクール(GABA)
特徴・長所・短所
GABAは受講の仕組み全般(予約システム、カウンセリングの体制など)がしっかりとしています。
講師は全員外国人で、オンライン英会話の講師と比べて質も高いと感じました。
何よりも直接顔を合わせてレッスンを受けるので、リアルな間合いで会話力を磨くことができるのは良かったです。
ただし費用が高い点と、通学が必要な点がネックですね。
選んだ理由
私が英語サービスを探していた2015年頃は、まだオンライン英会話やコーチング英語がそこまでメジャーではなく、英会話といえば通学制の英会話スクールという時代でした。
数ある英会話スクールの中でGABAを選んだ理由は、講師の質が高く、またちょうど集中力が続く40分間(1コマ)、マンツーマンでレッスンが受けられるという点に惹かれたからでした。
体験談と成果
私は週2回程度(平日1回・週末1回)のペースで受講していました。
GABAのコースは「日常英会話」と「ビジネス英語」で大きくわかれており、私はビジネス英会話コースを受講しました。
レッスンは基本的にはテキストに沿って進み、仕事の各場面を想定したうえで関連する会話・表現を学んでいく形でした。
レッスン毎に自分で先生を選べるのは、GABAの特徴の1つです。
様々なバックグラウンド・個性を持った先生がいるので、毎回どの先生を受けるのか考えるのは楽しかったです。
私の場合、まず色々な先生のレッスンを1度受けてみて、その後教え方が上手い先生のレッスンを繰り返し受講していました。
私にとって”教え方が上手い”というのは、テキストの内容を教えるだけではなく、例えば発音や類似表現、その他参考になりそうな情報も与えてくれる先生です。
こういった先生とは、雑談なども交えながら仲良くなることができました。
受講場所も都度選択可能でしたので、平日と休日で使いわけたりできるのは便利でしたし、あとは自習スペースが充実しているのも嬉しかったです。
スクールによって雰囲気は異なり、居心地が良い・悪いというのも通ってみるとわかりました。
また、各種セミナー(英語面接対策、会議で使う英語、プレゼンテーション方法など)も充実しています。
普段はマンツーマンレッスンなので他の受講生とのかかわりはあまりないのですが、こうした機会が交流のきっかけになることもありました。
受講後の成果として、生の英語を聞き取る能力が身につき、外国人とのコミュニケーションに対する心理的な壁がなくなったのは大きいです。
しかし、自分としては「費用&時間 対 効果」はそこまで高くなかったと感じます。
GABAは環境が良いため、レッスンを受ける度に「英会話スクールに通っている感」を感じました。
そして英語力が著しく上達しているような錯覚に陥るのですが、実は習ったことを自分の中に落とし込むには、それなりの自己学習が必須。
自分はこの面がおろそかになっていたと反省しており、自己学習をもう少し頑張っていればもっと伸ばせたと感じます。
目的意識を持って自己学習を継続でき、かつ英語学習に環境を重視する方にとって、GABAは最高の選択肢だと思います。
費用は高めですが、講師・教材・受講環境の質などを考えれば、投資する価値があるスクールです。
≫公式HP: GABAマンツーマン英会話
オンライン英会話(Bizmates)
特徴・長所・短所
講師と教材を自分で選び、オンラインでマンツーマンレッスンを受講するスタイルです。
従来の英会話スクールと比べると、まず通学不要で好きな時に気軽にレッスンが受けられるという特徴があります。
また費用が圧倒的に安いのも、魅力的です。
一方GABAと比較すれば、講師の質・・・
具体的には、教え方や細かいケア(フィードバックの詳細さ、生徒のモチベーション管理)などの面でやや劣る点は否めないと感じました。
選んだ理由
GABAを約2年続けた後、通学に掛かる費用や時間を見直した結果、オンライン英会話を試してみようと思い切り替えました。
オンライン英会話の中でBizmatesを選んだ理由は、このサービスがビジネス英会話に特化していたためです。
体験談と成果
だいたい週2回のペースで、平日夜や休日に自宅でレッスンを受けていました。
GABAで受けていた対面レッスンと違い、オンラインのレッスンは講師との深い繋がりが築けずあっさりと終わってしまう印象があり、最初はあまり身が入りませんでした。
また決まったカリキュラムがなく、教材も自分で気軽に変更できてしまうので、明確な目標設定とプランニング無しでは、続けても効果が表れにくいのかなと感じました。
主体性を持った受講スタイル、例えば毎回話したいテーマを自ら決めておくなどを継続できれば、費用対効果が高い学習法になり得ると思います。
私は明確な目標設定がないまま受講を続けたため、通学制英会話スクール(GABA)と比べて時間とお金こそセーブできましたが、期待していた成長を感じることができず退会してしまいました。
≫公式HP: Bizmates
コーチング英語(ENGLISH COMPANY)
特徴・長所・短所
レッスンの提供だけでなく、学習サポート(コンサルティング・コーチング)も行いながら英語力アップを手伝ってくれるスクールです。
まず通学制・オンラインの英会話スクールとは違い、講師は日本人。
そして英語特有の音声変化などから学んでいくため、受験英語とは違った観点で基礎から英語を身につけることができます。
生徒の進捗管理が厳しく自己学習用の課題も多いため、時間を十分に確保しないといけない点。
そして、費用が非常に高額である点がデメリット(というよりも、選択するうえで検討すべきポイント)になるかと思います。
選んだ理由
当時は「コーチング英語」という、新しい英語学習サービスがちょっとしたブームになっており、私も興味を持っていました。
従来の英会話スクールでは英会話にある程度慣れることはできていたものの、あくまでも覚えた会話表現を使うだけの「マンネリ英語」から抜け出せずにいました。
より自由に自分を表現できる「使える英語」にするにあたり、コーチング英語の学習方針は非常に理に適ったものであると感じました。
何社かカウンセリングを受けて比較をした中で、ENGLISH COMPANYのメソッドに最も説得力を感じ受講に至りました。
体験談と成果
私は「シニアトレーナー 60-day Program」という、2ヵ月間のコースを受講しました。
ENGLISH COMPANYの基本コースは3ヵ月ですが、このコースは時間が無く、かつ英語の基礎がある程度ある人が対象とのことでした。
レッスンは週1回で、計8回ありました。
レッスン
基本的なレッスンの流れは、以下のとおりです。
<レッスン内容>
- 単語テスト
- 文法学習
- オーバーラッピング(※)
※TOEICリスニング問題を元に、音声と重ねて音読する - チャンクリーディング(※)→シャドーイング
※英文を塊にわけて読む
ホームワーク
ホームワークは、上記のレッスン項目に対応するものが与えられます。
毎日勉強した内容とシャドーイングの練習音声をLINEでトレーナーに共有し、都度フィードバックや、時には激励の言葉をもらいながら課題を進めていきます。
1日単位で進捗連絡をするのは、継続性が上がり良いことだと思いました。
<ホームワーク内容>
- 単語学習
※意味と音声をあわせて記憶 - 文法学習
- オーバーラッピングの練習
- シャドーイングの練習
- TOEICの簡易版模試
受講により得られた成果は、2つあります。
- 英文の意味を前から順に素早く把握する能力
- 音声変化への対応力
チャンクリーディングのトレーニングにより、英文を一定の塊で区切りつつ前から順に理解する能力が身につき、内容把握の精度が上がりました。
また英語の語順が身についたことにより、喋る時にも自分の言いたいことが正しい語順で出てくるようになってきました。
オーバーラッピング・シャドーイングのトレーニングでは、単語同士のつながりで生じる発音の変化(音声変化)も細かく確認するため、英文が以前よりもよりクリアに聞こえるようにもなりました。
総じて、自身の課題を丁寧に分析してもらいたい人、学習ペースをマネジメントして欲しい人にとって、コーチングスクールは最適な選択肢だと思います。
≫公式HP: ENGLISH COMPANY
まとめ
個人的なオススメは、コーチング英語
「外国人とのコミュニケ―ションに慣れたい」という人は、英会話スクールやオンライン英会話で場数を踏むことが必要です。
すでにある程度の英会話力ができる人にとっても、さらに幅を広げていくうえで、これらのサービスは適していると思います。
対してコーチング英語は、英語学習における個々の課題を発見し、成長に必要なことを日々の学習レベルまで落とし込んでくれます。
これにより、短期集中で英語力を一段アップさせるイメージです。
自身の課題と、それに対する効果的な学習方法を理解している人は少ないと思います。
そのため確実な効果を期待するのであれば、費用は掛かりますが
「まずコーチング英語で英語力のベースを作り、それから英会話サービスをやる方が結局は近道になる。」というのが、それぞれのサービスを利用したことがある私の感想です。
現在の英語学習状況
現在私は、コーチング英語で身につけた英語力の維持および向上を目的に、再びオンライン英会話を活用しています。
ENGLISH COMPANYに通う前と後では、スピーキングにおける表現の精度が格段に良くなっているという実感があります。
仕事の場面でも、会議中に英語で発言する際など、冷静かつスピーディーに言いたいことが組み立てられるようになりました。
最後に付け加えておきたいのが、英語学習は主体性持って臨むことが非常に重要だということです。
なんとなくスクールに入って、なんとなく言われたことをやっているだけでは満足な成果が得られないというのは、私自身も経験したことです。
今や多くの英語学習サービスが溢れていますが、横着せず、自身の課題を認識し適切な学習方法を選択して継続すること。
地味ではありますが、これが英語力上達のために必要な要素だと思います。
<記事に登場した3サービス>