- 「一生懸命英語を喋ってるのに、なぜか伝わらない。何か間違っているのかな?」
- 「『r』は巻き舌で『th』は舌を噛むんでしょ。それくらい知ってるけど・・・」
- 「すぐに英語っぽくなる、発音のポイントってない?」
この記事は、僕がネイティブに英語の発音を指摘され
「確かに、どう考えてもこの発音は間違えてるな。
日本でも教え方を変えればいいのに・・・」と感じたことを書いてます。
これを読めば、冒頭のような疑問を解決でき、カタカナ英語(日本人英語)も改善することができます。
是非、今日から真似してみてください(‘ω’)ノ
Contents
はじめに
今回紹介するのは、特に初心者の方に向けた簡単なコツです。
発音記号の説明は一切しません。
直感的ですぐにマネができるため、即効性(※)があります。
※生徒さんで実証済みです。
さらに「どうして、その音になるの?」という点についても、簡潔に説明します。
では以下の例文を元に、カタカナ英語からそれっぽい発音になる過程を段階的に説明をしていきたいと思います。
My name is Charlie.
I have been working in this chocolate factory for three years.
The first one month, I couldn’t work as fast as my colleagues.
But once I got used to, I found the task was simple and easy.
We can sit on a chair anytime, plus the wage is very good.
I like this job.
◆これから (カタカナ英語)
◆これになる♪ (今回の目標)
※さきほどの「カタカナ英語」と比べて、かなり英語っぽい音になっているかと思います。
完璧ではない点もありますが、今回はこれを目指すことにします♪
「a」の発音
アルファベット通り「エー」の音を!
「a」の音を見ると「ア」と発音したくなりますよね?
でもこれ、日本人英語の大きな勘違いです。
A: This room is too hot, isn’t it?
「この部屋暑過ぎない?」
B: It is!! I need a fan, right away!
「確かに!今すぐ、扇風機が欲しいよ!」
※カタカナ英語は、こう聞こえている
I need a fun(ファン), right away.
「今すぐ、楽しいモノが必要だぜ!」
「暑いから、今すぐに楽しいモノが必要?・・・こいつはヤバい日本人だ。。」
解決方法
「a」の音をローマ字読みの「ア」と発音したくなるのは分かるのですが、一度そこから離れて原点に戻ってみましょう。
このアルファベットを素直に読む時、こう発音しますよね?
◯「A BCD・・・(エービーシーディー)」
×「A BCD・・・(アビーシーディー)」
つまり元々「a」の音は「ア」ではなく「エー」の方が近いのです。
まず、これを忘れないようにしてください!
※「a」が「エー」になってきたら、少しだけ力を抜きましょう。
そうすると、より素敵な音になります♪
ネイティブに言われたこと
僕: 「One of my friends is working in a factory.」
ネ: 「は・・・今なんて!?」
僕: 「『ファクトリー』で働いてるんだよ。『ファクトリー』だよ、『ファクトリー』!」
ネ: 「(大爆笑 & 崩れ落ちる)」
ネ: 「分かったから、もう止めてくれ!『F*ck』『F*ck』にしか聞こえないから!」
ネ: 「・・・あー、メッチャ笑ったわ。」
ネ: 「てかさ『factory』の『a』の音を何で『ア』って言うんだよ。
それって『a(エー)』だろ?『ア』じゃないからな。」
僕: 「メッチャ納得っ( ゚Д゚)!!」
たまたま見付けたのですが、以下の会見では「fact」が「f*ck」に聞こえてざわついています。
「factry」が「f*ck」に聞こえて笑われた、僕の状況もこんな感じでした^^;
https://twitter.com/FOXFOOTBALL/statuses/1093703388024385537
練習
- factory: ファクトリー → フェクトリー
- fast: ファースト → フェースト
- and: アンド → エーンド
My name is Charlie.
I have been working in this chocolate factory for three years.
The first one month, I couldn’t work as fast as my colleagues.
But once I got used to, I found the task was simple and easy.
We can sit on a chair anytime, plus the wage is very good.
I like this job.
「th」の発音
「th」の元になるのは「タ行」の音!
「th」を見ると、何となく「サ行」の音+舌を噛むと思っていませんか?
確かにそんな風に習った気がしますが・・・これも違います。
A: Hey, do you wanna take a dinner first or bath?
「ねぇ、先にご飯食べる?それともお風呂にする?」
B: I will take a bath first!
「先にお風呂にしようかな!」
※カタカナ英語は、こう聞こえている
I take a bus(バス) first.
「俺はまず、バスに乗るぜ!」
「あんた、会話の流れとか無視して急に飛び出すタイプなのね・・・」
解決方法
「th」って「T」と「H」なので、一切「S(サ行)」の要素はありません。
むしろ「T」が入ってますよね?
つまり、「th」の元の音は「T(タ行)」です!
舌が歯に当たるのは噛むからではなく、「ta, ti, tu, te, to」が元になっているからなのです。
これを意識するだけで、「th」の発音は8割完成します。
※そのうえで完璧に近づけるために、口を「イ」の形にし、少し舌を挟んで息を抜く。
でもこれは難しいので、最初はできなくてもいいんです。
ネイティブに言われたこと
僕: 「So, I have nothing to do. You can ask me anything^^」
ネ: 「あのさー。前からけっこう気になってたんだけど・・・なに『ナッシング』って?」
ネ: 「『ナッシング』じゃなくて『ナッティング』だからな。」
ネ: 「ちゃんとスペルに『T』も入ってるだろ?」
僕: 「確かに!元は『T(タ行)』なのかっ( ゚Д゚)!!」
練習
- this: ジス → ディス
- three: スリー → トゥリー
- the: ザ → ダ
- month: マンス → マントゥ
My name is Charlie.
I have been working in this chocolate factory for three years.
The first one month, I couldn’t work as fast as my colleagues.
But once I got used to, I found the task was simple and easy.
We can sit on a chair anytime, plus the wage is very good.
I like this job.
「r」の発音
コツは「ウ」の口の形作ること
「r」の音って、聞くのも言うのも難しいですよね。
「はいはい、巻き舌ね。こうでしょー」・・・ストップ!!
巻き舌の意識は不要です。
むしろ「舌を巻く」イメージを持っていると、インドの方が話す英語の音になってしまいます。
実際に彼らは巻き舌をやり過ぎており、例えば「car」は「car (カール)」、「bar」は「bar (バール)」と発音します。
解決方法
ネイティブ的な「r」の音に近づくためのポイントは何か?
それは・・・「r」の音を出す時に「ウ」の口の形を作ることです!
感覚を掴んでもらうために、コレをやってみて下さい。
- 「ウー」という音を出し続ける
- そのまま口の形で「ラーリールーレーロー」と言ってみる
※舌の先は歯の裏に付けず、宙に浮いたまま - 日本語にはない、こもった変な音が出る
- それが正しい「r」の音です!
むしろ、慣れるまでは「ウ」の音すら言ってしまっても構いません。
短く言う分には、まったく変に聞こえません。
- red: ウレッド
- read: ウリード
- experience: エクスペアウリエンス
※上の音声は「ウ」も言っています。「r」の口の形に慣れてきたら、徐々に補助輪は外していきましょう!
練習
Charlie, work, for, year, first, chair, very
※カタカナでは表記できないので、スキップします。
My name is Charlie.
I have been working in this chocolate factory for three years.
The first one month, I couldn’t work as fast as my colleagues.
But once I got used to, I found the task was simple and easy.
We can sit on a chair anytime, plus the wage is very good.
I like this job.
「s」と「sh」の発音
「si」は「スィ」⇐⇒「shi」は「シ」
「si」を見るとローマ字読みの「シ」を当てたくなると思います。
そして、これも間違いです。
気を付けないと、笑われてしまうかもしれませんよ。。。
A: Excuse me. Is this seat taken?
「すいません、この席って誰か使ってますか?」
B: No. You can sit here! Please sit down^^
「いいえ、座って大丈夫ですよ!どうぞ座ってください^^」
※カタカナ英語は、こう聞こえている
You can sh*t(シット) here. Please sh*t(シット) down!
「ここで用を足して大丈夫です!どうぞ、やっちゃってください!」
「いや、そんなに熱心に勧められても・・・」
解決方法
気を付けて欲しいのは「si」と「shi」はまったく違う音だということ。
「si」は「スィ」で「shi」は「シ」です。以上!!
ネイティブに言われたこと
僕: 「Come on!! You can sit here, sit here!!」
ネ: 「(大爆笑)」
ネ: 「ちょ、待って。それはヤバいからさすがに言っておくけど・・・それ『スィット』な!」
ネ: 「『シット』は・・・ご存知の通り、アレだから。」
ネ: 「『スィット』と『シット』は音も意味も全然違うから、混同するなよ!」
僕: 「おぉ・・・今知っておいてよかった( ゚Д゚)!!」
練習
- simple: シンプル → スィンプル
- easy: イージー → イーズィー
- sit: シット → スィット
My name is Charlie.
I have been working in this chocolate factory for three years.
The first one month, I couldn’t work as fast as my colleagues.
But once I got used to, I found the task was simple and easy.
We can sit on a chair anytime, plus the wage is very good.
I like this job.
「f」と「v」の発音
軽く歯を唇に当ててみる
「『f』や『v』の音は、唇を噛むんだぞー!」と私たちは学校で教わってきましたね。
はい、これは・・・今回唯一の正しい情報です!!
ただし!!
「グッと噛む」のではなく「ちょこんと当てる」だけ。
歯の方から噛みに行くのではなく、下唇の方を引っ込めて当てに行くイメージです。
その状態から、いつも通り「f」や「v」のついた単語を発音すればOKです^^
練習
factory, for, first, fast, found, very
※カタカナでは表記できないので、スキップします。
My name is Charlie.
I have been working in this chocolate factory for three years.
The first one month, I couldn’t work as fast as my colleagues.
But once I got used to, I found the task was simple and easy.
We can sit on a chair anytime, plus the wage is very good.
I like this job.
まとめ
- 「a」の音はアルファベット読みの「エー」
- 「th」は「S(サ行)」ではなく「T(タ行)」の音
- 「r」は巻き舌じゃなくて「ウ」の口の形を作ってから発音
- 「s」と「sh」の音はまったく違うので注意
- 「f」と「v」は下唇を引っ込めて、歯に少しだけ当てる
これら5つのポイントを改善し、少しリズムをつけると冒頭で示したコチラの発音になります。
今回は、簡単で最も効率が良いコツだけを紹介しました。
僕の発音はまだまだ完璧ではあません。
そして、世の中には僕よりもずっとずっと英語に精通していて、発音がキレイな人がたくさんいます。
この記事でカタカナ英語を克服した後は、是非より高みを目指してみてください(‘ω’)ノ