「TOEICリスニング・問題文先読み」は本当に効果があるのか?
そして、どれくらいスコアが変わるのかを検証してみました。
- 前編: 検証にあたって
- 中編: 試験の感想
- 後編: 検証結果 ←イマココ
- 「TOEICのリスニングって、やっぱり先読みした方がいいの?」
- 「本物のリスニング力が付いていれば、先読みなんて不要じゃない?」
- 「先読みを”する人”と”しない人”がいるけど、自分にはどちらがいいのだろう・・・」
僕自身も疑問に思っていた「TOEICリスニング・問題文先読み」の効果。
これについて【2019年7月28日(第242回)】のTOEICを利用し、検証してみました。
今回の記事では、検証結果を書いております。
なお、検証に当たっての条件などをコチラの記事に書いておりますので、先に読むことをおすすめします。
結果
今回 (リスニング『先読み』・無)
今回(※)の受験結果、リスニングスコアは「470」でした。
※2019年7月28日(第242回)を受験。

前回 (リスニング『先読み』・有)
比較対象である前回(※)の結果、リスニングスコアは「495」でした。
※2018年12月09日(第236回)を受験。

考察
変化率
リスニングパートで『先読み』を行わなかったことにより、どれだけスコアが下がったのかを算出します。
(以下、前編からの抜粋)
今回のスコアが出たら前回スコア(=495)との差を求め、以下の数式によって変化率を算出します。
変化率= (今回のスコア – 495) / 495 x 100
Part1&2で失点する可能性も、考慮に入れます。
よって、変化率「-5%」に満たない場合は”変化なし”と判断することとします。
(470 – 495) / 495 x 100 ≒ -5.05%
結論: それなりにマイナスの影響が出る
変化率は「-5.05%」でしたので、やはり影響を受けたと判断できます。
中編(試験の感想)で書いた通り、今回の受験におけて「Part1, 2」で失点している可能性はかなり低いです。(経験則ですが…)
そのため、Part3・Part4だけで-25点だったと思います。
また補足として、今回は過去1年間で受験した中で、最低のリスニングスコアとなりました。
試験回 | リスニングスコア |
---|---|
2019年7月28日 (第242回) | 470 |
2018年12月9日 (第236回) | 495 |
2018年11月18日 (第235回) | 475 |
2018年10月28日 (第234回) | 485 |
2019年7月29日 (第232回) | 485 |

以上を踏まえ、今回の検証目的に対する結論を述べます。
- リスニング問題の先読みにより、具体的にどの程度スコアは変化するのか
- ある程度のリスニング力があれば、先読みは不要なのか
リスニングPart3, 4で問題の『先読み』を行わないと、行った場合に比べてスコアは落ちる可能性は高い。
ただし、ある程度のリスニング力が備わっていれば、大きく崩れることもない。
あとがき
今回のリスニングは、自分で思っていたよりも良かったです。
手応え的に450くらいまで下がる可能性も考えており、もしかすると900点台を下回るかもしれないとも思っていました。
※プロフィールに「TOEICは、受験すれば毎回900点以上を取得できる」と調子いいことを書いているので、
「ヤバい、撤回しないといけなくなる・・・」と、ビクビクしていました( ゚Д゚)
やはり、僕個人の意見としては「リスニングPart3, 4の『先読み』はした方がいい」と思いますし、これから先もそう教えていくと思います。
僕の場合、リスニング音声が流れる前に、問題と選択肢をすべて読み終えて準備をします。
ただし実際これを行うには、速く読む力も必要になります。
速く読むのが苦手な方は、自分の読む速度に合わせて読む範囲(1 ~ 3)を決めて、リズミカルに解いていくといいでしょう。
少しでも先読みを行えば、まったく何もしない場合に比べてかなりアドバンテージがあります。
読む範囲 | 利点 | |
---|---|---|
0 | 無し | 無し |
1 | 設問3つだけ読む |
|
2 | 設問1と4つの選択肢を読み、それから残り2つの設問を読む |
|
3 | 設問→4つの選択肢→設問・・・ この順ですべて読む |
|
※僕は「3」の範囲まで先読みしています。
また別の記事で、具体的な先読みのやり方を音声付きで公開したいと思います。
第242回のTOEICを受けたみなさま、お疲れさまでした(‘ω’)ノ
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- 中編: 試験の感想
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